「嫌です、放して、もういい加減にしてください!」
マイクロバスが、里穂と純平のマンションの前に停車した。会員達は里穂の腕を強引に引っ張り上げるが、里穂は必死の形相で身を捩った。
誰からともなく、抵抗する里穂に、罰を与えようという声があがる。やがて、里穂を素っ裸でバスから引きずり出そうというものが現れ、熱烈な賛意が巻き起こった。熱に浮かされたように群衆たちは里穂から制服を毟り取り始めた。手足をバタつかせる里穂を、複数の男たちがようやく押さえつけた。
単に脱がせるだけではつまらないと、英玲奈が会員達に裁ちばさみを配り始める。都合四本ほどの刃が、里穂の衣服を切り刻んでいく。ビリビリ、ビリビリと生地が少しずつ床へ舞い落ちていき、最後には、里穂を丸裸にしてしまった。
「こんなことをして、あなたたちは…それでも人の親なのですか!許せないわ!」
衣服を切り刻まれている間、怨嗟を込めて泣き叫ぶ里穂だったが、いよいよ全裸で戸外に、しかも自宅マンションの前の道に放り出されるとなると、恐怖の前に敵愾心も委縮したと見え、か細い声で許しを請い始めた。
「ああ、お願いです。こんな姿を見られたら、もうここで暮らしていけなくなります。せめて、せめて何か上着を…」
「ふん、初めから大人しく言うこと聞いていればこんなことにならないのに。バカみたい。じゃあ、せめてもの情けってことで、これでいいわね?」
英玲奈は、おもむろにガムテープを取り出し、五センチ四方の正方形の形に三枚、荒々しく千切ると、それを里穂の両乳首と、股間にペタリをはりつけた。
「大事な部分は一応隠れてるし、文句ないよね?」
「ああ、そんな…こんな格好では…」
「ヒントあげる。人間以下の犬になった気持ちになれば、耐えられるんじゃない?どうせならこれもプレゼントしてあげる」
英玲奈は、すかさず里穂の首に犬の首輪を嵌めると乱暴に引っ張った。
十人の淫鬼に囲まれながら、里穂は震える足で自宅マンションに入っていった。
(もし、誰かにこんなところを見つかったら、もうお終いだわ。とても、生きていけない…)
エントランスからエレベータホールまで、幸運なことに誰とも鉢合わせることはなかった。自宅のある七階へと向かうエレベータは、会員の男達で寿司詰め状態だ。いうまでもなく、その間も男たちの無数の手が里穂の女体をまさぐった。両乳首を覆うガムテープを勢いよくはがしてはまた貼りつける、といった悪戯を繰り返され、その度悲鳴を絞りとられる。(とにかく、お願い、来ないで、誰も…お願いだから…)
目を閉じ、祈りながら永遠のような数秒間が過ぎ、ついにエレベータは七階へ到達した。開いたドアの目の前には、サッカーボールを抱えた小学三年生の男の子が立っていた。隣人家庭の、一人息子だった。
(ああ、なんていうことなの…どうすればいいの、何と言えば…)
蒼ざめた表情の里穂に、心配そうな顔で少年は声をかけた。
「あの、隣のお姉ちゃん…ど、どうしたの…大丈夫?」
口をパクパクしながらも、里穂は言葉を発することができなかった。全裸にガムテームを纏い、おまけに犬の首輪をした自身の姿を、児童に対してどうやって説明しろというのだ。
絶句した里穂を尻目に、権田が面白おかしく少年に語り掛けた。
「このお姉さんはねぇ、ちょっと変わった病気なんだ。人前で裸になって歩いたり、とてもスリルのあることをしていないと、頭がおかしくなってしまう、そういう病なのさ。でも、悪気があるわけじゃないんだ。どうか、このことは、君のお母さんやお父さんには、内緒にしていてくれよな?約束だぞ」
里穂は、もう惨めさにいたたまれなくなって、駆け出し、自室の扉の奥へ逃げ込んでしまった…。
悪鬼達が、里穂の自宅に雪崩れ込んできた。権田が少年に対して投げかけた言葉に、一同は底意地の悪い笑いをこらえきれず、部屋に入るなり、けたたましく笑い声をあげる。
「ははははっ、傑作だったなぁ。隣のお姉さんは露出狂ってか」
「あの少年の今後の性癖に重大な影響を与えそうな事件だったよな」
「ほんと、罪深いよなぁ」
「でも、あの男の子が両親に今日のこと話したら、どうなりますかね?」
「…ああ、もう言わないで!考えたくないんです」
里穂は、会員達の軽口に耳を覆い、玄関にしゃがみ込んでいる。あまりにショックが大きかった。
「じゃ、里穂先生が少し落ち着くまで、自宅見学といきますか。お約束の、パンティチェックといきましょうや!」
子供のようにはしゃいだ原口が、里穂のクローゼットを荒らしまわる。引き出しをひっくりかえして、見境なく下着を鼻先につけてクンクンする姿を見せつける。
「ああ、やめてください、そんな真似は…」
「原口さんは、あれが好きなんだよ。放っておいてやれ。それより、本物を舐めてほしいんじゃないのか、ほれ、こうか?」
原口を制止しようとした矢先、足首をうしろから掴まれ、グイっと引き寄せられる。両脚の間に顔を埋めて、いきなりクンニリングスを仕掛けてきたのは、染谷だった。
「ああ、やめて、もう、しないで!イヤなんです」
抵抗しようにも、やがて、他の会員達もが犬のように群がってきて、鼻先、舌先を里穂の肌に寄せてくる。とてもかわしきれない。
「へへへ、丁度首輪もつけてるし、ワンちゃんプレイといきましょう」
「よーし、おもいっきり舐めまわすぞぉ!」
性的興奮が高まりすぎて知能が著しく低下したかのように、異様なテンションで中年男性達が迫ってくる。
「ああああん、やめて、そんな同時になんてっ…はぁ、はぁ」
五枚、六枚の舌で、全身を隈なく舐めまわされる。フローリングの床の上で、身をエビのようにのけぞらす。ハイエナに肉をしゃぶられる獣のような恰好で、里穂は蹂躙された。
「少しフレーバーを加えてあげるわ。ほーら、これでもっと楽しいでしょう?」
上空から、里穂の身体目掛けて、透明のドロリとした液体が降り注ぐ。英玲奈が、蜂蜜の瓶を上下さかさまにしているのが目に入った。英玲奈は、角度をコントロールして、蜜を里穂の口元や胸元、そして股間へと集中的に注ぎ込んだので、男たちの舌は誘われるようにそうした局所に誘導された。
「純平君、何してるの?君も仲間に入りたいんじゃないのかい?」
国光が、純平を手招きして、獣の輪に招き入れる。純平は、恐る恐る里穂の股間に鼻先を寄せた。
「へへ、純平君、舐め舐めは初めてかい?犬になりきって、ワンワンって鳴いてごらん。ほら、そうしてペロペロと舐め上げるんだ。お姉ちゃんきっと喜ぶよ」
「ダメ、純平!そんな人の言いいなりになってはいけないわ!あああんっ!」
まるで催眠にかかったように、純平は犬の鳴きまねとともに、里穂のヴァギナに吸い付いた。
それをみた会員達の乾いた、侮蔑的な笑いが、里穂に憤怒の涙を誘った…。
慰安旅行、延長戦:再び自宅を荒らされて_2
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