浣腸、アナルビーズによる封印、そしてセックス……。里穂は何度も許しを乞うたが、男たちは国光が見せつけたそのプレイの凄艶さに我を忘れている。
「さっき浣腸してくれと頼んだのは里穂先生の方だろう?ふふ、遠慮しなくっていいぞ」
『会員』は今や五人に増えている。浣腸液を手に列をなす男も、また五人だ。
「ちょっと多いけど、中から大きいのが出たわけだし、五人で入れるくらいがちょうどいいと思うわ」
今やこの拷問ショーの仕切り役となった英玲奈が、会員全員での浣腸を許可すると、快哉の叫びが響いた。
「もう、抜いて、これ以上は、入れないで!死んじゃう…」
四本目以降の抽入は、まさに地獄だった。縄は解かれていたので、手足をバタつかせながらのたうち回る。手指、足指に力が入り、ひっきりなしに身体をのけぞらせる。何かにしがみつくことで理性を保とうとするように、指先が湯船の縁の岩を引っ搔く。囚われの奴隷の狂悶の様が、鬼畜たちの獣欲を刺激し、満たした。会員達全員が、強制排泄という強烈なオプション付きの交尾を満喫した。
「ふふ、もう出てくるのは透明できれいなもんね。会員の皆様に、お礼の言葉はないの?」
素直に従わなければ、永遠にこの拷問が続くのだと思うと、里穂はプライドも何もかも投げ捨てて屈辱のセリフを吐かないわけにはいかなかった。
「里穂の、不潔なお尻を、清めてくださって、どうもありがとうございました…」
五人の会員との浣腸セックスが終わる頃には、もう日も傾きかけており、空気も冷えつつあった。権田が興奮冷めやらぬ様子のその場を取り仕切った。
「さて皆さん、そろそろ部屋に戻りましょう。酒と、あとごく簡単にですが肴も用意してますから、少し腹ごしらえもして、またハッスルしましょうや。里穂先生にはシャワーを浴びさせて、身ぎれいにしておきますから」
大満足の様子で、会員達が室内へと引き揚げていく。対照的に、未だ入会を表明していない「非会員」の三名は、何やら思いつめた様子で、足取りも重い。刺激的なプレイを見物できるなら、と軽い気持ちで臨んだのだったが、自分もこの悪徳の輪に加わりたいという欲望に、胸がかき乱されている。そして同時に、自分の可処分所得の乏しさを嘆いているのだ。
男たちがいなくなった後、内湯には里穂と純平、そして英玲奈だけが残っていた。里穂は、ふらつく足取りで立ちあがり、シャワーの蛇口をひねった。熱い湯に身体を打つに任せている。放心状態で、とにかく今は何も考えられなかった。
英玲奈が純平の耳元で悪魔の囁きを吹き込んでいる様子さえ里穂の目には写らなかった。
「今ならヤレるわよ。やっちゃえ、純平」
「で、でも…」
「まずは身体洗ってあげなよ。そしたら自然とそういう雰囲気になるって。ほら早く」
純平は実姉の裸体に吸い寄せられるように近づき、その手はそっと背中に触れた。
「じゅ、純平、どうしたの…」
「あ、あの、身体洗ってあげる」
ぎこちない手つきで、泡立てたボディーソープを尻にまぶしていく。散々踏みにじられて、腫れ上がった肛門に指が触れると、里穂は思わず弟の手を遮った。
「そこは、いいの、自分でやるから…分かるでしょ、今は、触れられたくないの」
愛おしい姉に拒絶され、純平の顔には明らかな落胆の色が浮かんだ。
「あなたのお姉ちゃん、あんまり優しいのより、無理やり犯されるのが好きなのよ。見てたら分かるでしょ?押し倒しちゃいなよ。今なら楽勝で攻略できるって。もしかしたら、おチンチンでイカすことだって、できるかもよ」
英玲奈にマインドコントロールされているように、純平は目の色を変えて里穂ににじり寄ってきた。
「な、何を言うの、デタラメを言わないで!純平、違うわ。ねぇ、あなた私が、お姉ちゃんが辛い思いしてるのが、分からないの?ダメよ、もう近づかないで、ああっ!」
ついに、弟は姉を浴室の床に押し倒した。足の間に腰を割入れ、避妊具を纏わないペニスが今にも肉割れを穿たんとしている。
「ふふ、もう立派な強姦魔ね、あなたの弟君」
「英玲奈さん、こんなのこと、もうやめさせて、お願いよ!この子は、純平は、そんな子じゃないの!」
「姉ちゃん、あんなオジサンたちとずいぶん愉しんでたよね?僕じゃ、僕じゃダメなの?」
「ダメ、とにかく今はダメなのよ!ね、落ち着いて、お願いだから…」
「ふーん、今は、ってことは家帰ったらまたコソコソやるつもりなのかな、あんたは?」
「ち、違う、そんなつもりじゃ……ダメ、純平、やめなさい!入れないでっ!」
だが、純平による強姦は、未遂に終わった。様子を見に来た権田に取り押さえられてしまったのだ。権田は、純平の首根っこを掴むと、乱暴に室内へ引っ張りこんだ。華奢な純平は、全裸のまま畳の上に放り投げられた。
「会員の皆さん、大問題発覚です!この華谷純平君は、実の姉、皆さんの共有ペットである里穂先生を押し倒して今にもレイプするところでした!」
権田が、会員達の怒りを煽る。
「この少年、生のペニスを、あろうことか実の姉の股に突っ込もうとしていたのです。せっかく皆さんにご協力で、避妊を徹底していただいているというのに、その全てを台無しにしようとしたのです!」
せっかく大金をはたいて買った女が妊娠させられようかと知って、会員達は激昂している。浣腸プレイ以来、男たちの加虐心は、燃え盛っている。純平のペニスを踏みつぶせ、いや切り落とせと尋常でない野次が聞こえてくる。純平は、恐怖のあまり、背中を丸くして床に突っ伏している。
弟の身に危険を感じ、里穂は半狂乱で許しを請うた。
「この子は、そんなつもりじゃないかったんです!ああ、お願いします、お願いですから仕置きならこの私に!弟には手を出さないで、私は、どうなっても……」
里穂の必死の訴えを英玲奈が遮った。
「さっきお風呂での会話なんですけどぉー、この女、皆さんの目を盗んで家でこっそり純平君と楽しむつもりだったみたいですよ?。どうやら二人のドロドロの関係、相当手荒な治療じゃないと直せそうもないみたいですよ?」
それは言わないで、と目に涙を浮かべながら視線を送ってくる里穂を横目に、英玲奈が荒ぶる会員たちを宥めるように言う。
「だけど皆さん、落ち着いてください。だいたい純平君だって可哀そうですよ。大好きなお姉ちゃんのエッチな姿ばかり見せつけられて、気持ちを押さえつけるのも難しいでしょう。ですからゴムは着ける条件で、最後に一度だけ、させてあげたらどうかしら?」
不満を溢れさせる会員達を、英玲奈が制しながら言う。
「これが姉弟のお別れセックス。後は、私が責任もって純平君の射精管理しますから、ねっ、一度だけチャンスをあげましょうよ」
男たちも、女王様然とした英玲奈のオーラに押さらえれて、渋々これを呑んだ。