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凌辱

その日、弥穂はもう一日中うわの空で過ごした。午後は、客足も伸びず、弥穂に割り当てられた客はたった一名だった。空いている時間は、休憩時間を店の控室で過ごすのが通例だが、同僚に話しかけられるのがたまらなく億劫だった。(もう、今日は早く上がらせて...
凌辱

せっかく馴染んできた職場だったが、鷹藤の闖入により、弥穂は完全に浮いた存在となってしまった。何せ、新入りだというのに、毎日毎日、切れ目なく弥穂を指名する客が絶えないのだ。そのすべてが鷹藤からの「紹介客」ということになっているのだが、いずれも...
凌辱

即時採用が決まった弥穂だったが、ポジションはほとんど見習い同然で、月収は二十万にも満たない。足元を見られたのだろう。だが、贅沢は言っている場合ではない。小規模な美容室はどこもほとんど集客できておらず、『アズール』のような大型店に、客足は集中...
凌辱

夫を攫われ、借金取りに口唇奉仕を強いられたその夜、弥穂はサロンの床に突っ伏したまま、しばらく立ち上がることが出来なかった。愛する夫が、非人道的な労働現場へ送られ、しかも自らの肉体は好色鬼達に狙われている。ようやくショックが少し落ち着くと、今...
凌辱

店の前で呆然と立ち尽くす弥穂に、鷹藤が近づいてきた。「奥さん、せっかくだ、この風俗王から話だけでも聞いておかないか?」馴れ馴れしく、弥穂の肩を押して、店の中に押し込め、待合スペースのソファにどかっと腰かけてはふんぞりかえる鷹藤の姿を弥穂はキ...
凌辱

当面の資金繰りを確保したことで、安堵感は得られたが、依然として客足は鈍かった。客は一日に二人ほど。時には一人も現れない日もあった。そうこうしているうちに、政府から非常事態宣言が発出された。美容業界は、全面閉店が求められたわけではなかったが、...
凌辱

弥穂が夫と共に、横浜市にあるこの街に引っ越してきたのは、昨年の年末であった。夫の零士が生まれ育ったこの街で、夫婦は自分たちの美容室を開業することになっていた。弥穂が零士に出会ったのは、三年前。当時は、二人とも、表参道の有名サロンで勤務してい...
凌辱

プロローグ

「チンタラしてんと、早う、パンティ脱げや、早う!」「む、無茶を言わないでください、他のお客様もいるんです、それに主人も……」 白を基調とした明るいヘアサロンの店内。都会的な店の雰囲気にまるで似合わないそのてっぺん禿げの中年男性は、スタイリン...
凌辱

私はこれまでの西條君との関係を、その夜で終わらせた。……でも、同時に。全然違った形の関係が、始まってしまった……私を何度も大きな波で攫ってから、添田さんも果てた。「添田さん、私、とっても幸せです。あなたに、イジメてもらって、愛してもらって」...
凌辱

添田さんは、すぐに中に入ってきてくれた。いつもみたいに、丁寧な前戯もじれったくて、私が急かしたから。私の身体は、添田さんを貪った。入ってきた、その瞬間から、電流が駆け抜けた。 添田さんのいない間の一か月。散々弄ばれた私の身体。今まで、添田さ...

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