[あらすじ]
人妻で美容師の弥穂は、夫の零士とともに小さなヘアサロンを開業する。だが時を同じくして、新型ウィルスの伝染病が日本で猛威をふるっていた。

客足は遠のき、ついにはロックダウンで街はゴーストタウン状態に。
ウイルスの全世界的な拡大を前に、夫婦の蓄えはみるみる枯渇していく。
友人で、地元の信用金庫に勤める下村にだまされ、零士は筋の悪い金を掴まされる。やがてヤクザまがいの借金取りが現れ、零士は強引に危険なウイルスの"除染現場”へと連行されてしまった。

最愛の夫と引き裂かれた弥穂。零士が過労によって倒れたことで、「返済の代わりに」と、弥穂は借金取りたちによって身体を弄ばれ、犯されてしまった……。

縋るような思いで下村に助けを求める弥穂。だが、卑劣漢の本性を現したその男の手で、決して引き返せない、性の奈落へと引きずりこまれていった…… 。

2026.01.23 永井 亮
凌辱、NTR
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その後も、車内の狭い空間で、様々な体位で貫かれながら、弥穂は数えきれないほどの絶頂を晒した。ようやく下村が射精を遂げるころには、もう弥穂は下村の言いなりに、屈従の台詞を吐いていた。
「零士さん、私は下村さんのおチンチンに夢中になってしまったんです」
「私、下村さんとのエッチだけが、生きがいなの……」
そんな恥知らずな妄言を吐いているところを、下村のスマートフォンに収められてしまった。長いセックスを終えて、少し冷静な意識が戻った時分には、弥穂はあまりに深い絶望感に打ちのめされた。(ああ、おしまいだわ……もう、この男に、逆らえない……)
 下村が運転席に戻り、車を発進させる。依然、後部座席でぐったりと身を横たえている弥穂に、追い打ちをかけるような事実を突きつけた。
「さっき、オーナーの筑摩さんに電話したんだ。お前の店の家賃を少し猶予してもらえないか、頼んでやろうと思ってね」
「……それで、どうだったんですか?」
「いや、それがまずいことになったぞ。筑摩さん、カンカンに怒ってたんだ。家賃の減額の件を言い出せる状況じゃなかったよ」
「えっ、どうしてですか。今のところは、ちゃんと、家賃は滞りなく納めているはずです」
「どうやら、オーナーのところにクレームが入ったみたいなんだよ。お前の店の方から夜通し女の喘ぎ声が響いて、迷惑しているってね」
「そ、そんな……・」
 鷹藤らに店を占拠され、輪姦された夜のことを指していることは、明らかだった。みるみる青ざめていく弥穂を弄ぶように、下村は続けた。
「金に困ったお前が、店舗を使って売春行為に及んでいるに違いない、というんだよ。あの夫人に限ってそんなことはありません、何かの間違いですよ、とは言っておいたんだが、まるで聞く耳を持たないんだ。あ、でもそうか、借金返済の代わりに鷹藤達とセックスしたわけだから、ある意味弥穂がやっていたのは確かに売春だな。はははは!」
「ひ、ひどい、あんまりです……私は、あの夜、無理やりに……」
「ああ、それで、とりあえず、事情は本人から直接話させるからとだけ言って電話を切ったんだ。明日、筑摩さんのところに行くぞ」
「ど、どうしてもいかなくては、いけませんか……」
「分かってないなぁ、お前は重要や規約違反を犯しているんだ。このままじゃすぐにでも店を追い出されても文句はいえないんだぞ」
「えっ……」
 下村が言うには、賃貸借契約書には、借主が重大な規約違反をした際には、貸主は契約を即時打ち切ることができる、という条項が含まれているという。弥穂が、テナント物件を契約に謳われているような美容室の営業にではなく、風俗店の営業に利用したとなれば、この条項が適用されるというのだ。その場合、保証金の二百万円は全額貸主に没収されるという……
「誤解です。私は、そんなつもりじゃ……」
「だから、その誤解を解くためにも、お前が誠意を見せてオーナーに身の潔白を証明しにいく必要があるんだよ。俺もついていってやるから、安心しろよ、ふふ」
 昨晩からずっとこの男に嬲られつづけているというのに、明日もまた顔をあわせないといけないと思うと、弥穂は目の前が暗くなった。オーナーの筑摩には契約の時や入居の時など、何度か顔を合わせていたが、優しそうな印象をもっていた。その筑摩が、自分に対して激怒している、そして自分のことを淫売婦であると信じ切っているというのか……。
下村の運転するステーションワゴンが高速道路を疾走する間、弥穂は「あぁ……」と深い、悲痛な嘆息を何度も漏らした。

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