「へへへ、最高だったぜ、奥さん」
稲田と西野はそれぞれ、交代で弥穂の膣内で思いを遂げた。三人合わせて三時間以上もの間犯され、泣き叫び続けた弥穂はもう泣き声も枯れ果て、ただハラハラと涙を流していた。
「もう、十分でしょう……ほどいて、これをほどいて……」
か細い声で言う弥穂に応じて、稲田と西野が気だるそうに弥穂の両手両足の拘束を解いた。四肢の自由を取り戻した弥穂は、フラフラとシャンプーチェアを降りたが、突かれ続けて痺れ切った両脚は、うまく体重を支えられず、そのまましなしなと床に崩れ落ちた。
「くくくっ、弥穂、お前ハメすぎで腰が抜けちまったみたいだな、しっかりしろよ」
弥穂を完膚なきまでに汚しきった満足感で、鷹藤は上機嫌だ。肩にそっと手を置く鷹藤を、弥穂は気力を振り絞って振り払った。
「もう、気が済んだでしょ、帰って、帰ってください!」
「ああ、だが、お前心配じゃないか?危険日だったんだろ?俺たちの生の精子三発も絞りとったんだ。はやく洗浄しないとまずいんじゃないか?」
自分たちが泣き叫ぶ女を暴力で押さえつけながら、無理やり思いを遂げたことを棚に上げて、恩着せがましく心配する素振りを見せるこの男を、弥穂は睨みつけた。
「ですから、早く帰ってください。後のことが、ありますから……」
「ははは、なるほど、俺たちが帰ったらそこのシャンプー台でオマンコ掃除するつもりなんでしょ、奥さん?見せてよそれ」
西野の無神経な台詞に我慢ならず、思わずその頬をビンタしようと手が出た。だが、疲れ切った身体の動きは鈍く、あっけなくその手首を掴まれてしまう。ニタニタしながら、西野が言う。
「でもさぁ、洗い流したくらいじゃあもう間に合わないんじゃないかぁ?俺、高一の時、初体験で彼女と生でやったんだけど、一発目で妊娠させちゃったからねぇ。ちょうどあの時も、やりおわったあとでやべぇ、ってなってさぁ。急いでシャワーで流したんだけど、結局間に合わなかったんだ。それで高校も退学になるし、親にも勘当されるし、あんときは大変だったわ」
「えっ……」
弥穂の表情が俄かに不安の色に包まれる。稲田が、さらに輪をかけて不安を煽ってくる。
「そういや俺も、半年前くらいに多重債務者の女を今日みたいな感じで一回だけ抱いたんだけど、その女も孕んじまったなぁ。まあ、他の奴も犯ってたかもしれないし、俺の子がどうかはわかんねぇから、放置しといたけどな」
若い男二人が己の「孕ませ遍歴」を誇らしげに語る様子に、弥穂は震えた。
「おいおい、困ったなぁ、弥穂?こいつらはどうやらとんでもなく繁殖力が高いらしい。留守中に孕んだりしたら、お前の浮気がバレちまうじゃないか、どうする?」
「う、浮気だなんて……ひどい、これは、あなたたちが無理やりしたことじゃないですか……あんまりよ……」
妊娠への恐怖があまりに生々しすぎて、怒りの感情よりも悲嘆が勝った。弥穂は力なく肩を落としながら、泣きはらした。零士が過酷な現場から戻ってきたときに、自分がこの悪鬼達の子を身ごもっていたら……そんな風に想像すると、弥穂はもう嗚咽をこらえきれず、号泣するに至った。
「すまんすまん、泣かせるつもりはなかったんだがな。安心しろ。大事なお前の身体のことだ。こいつらみたいなチンピラの種をつけさせるつもりはない。俺に考えがある」
「……いったい、なんのことですか」
「アフターピルとか、モーニングピルとかいう薬があるんだが聞いたことはないか?緊急避妊薬ってやつで、犯ったあとでも効く薬だな。こういうこともあろうかと思って、俺は常に持ち歩いてる。ほれ、ここにある」
「ああ、ください、すぐに」
鷹藤の手の平に乗った、アルミ素材のパッケージに包まれたその錠剤に、弥穂は反射的に手を伸ばす。しかし、それより先に鷹藤は手下に向けてポイっとパスしたので、錠剤は弥穂の手をすり抜けてしまう。
「すげぇ、かっこいいっす、鷹さん!」
「女性を労わる紳士ですね、リスペクトっす!」
軽口を叩く手下たちだったが、そのうち、どちらともなく、弥穂を不安にさせる発言が飛び出してきた。
「あのぉ、鷹さん、これ飲むんだったら、妊娠しないんですよね?何発やっても?」
「もしそうだとしたら、俺らたった一発ずつしか犯ってないの、もったいなくないっすか?」
「な、何を、言っているの……・」
ふと男達の股間が目に入った。三人が三人とも、射精前と変わらないほどの角度でもってペニスを天に突き立てていた。弥穂は、急激に心拍数が高まるのを感じた。
「そうだなぁ、この薬だって、本当はきちんと婦人科にいって診療してもらわないと手に入らないのを闇のルートで仕入れたものだからなぁ、バカにならないくらい費用はかかっているんだ」
「な、何が言いたいのですか……」
「つまりだ、この薬の価値に見合う対価を払ってもらわないとな、って話だ」
「くっ……ですから、お金は」
「ははは、お前に金がないのはよおく分かってるよ。どうだ?三発やられるのも、十発やられるのも同じじゃないか、この薬があればよぉ?」
「な、なんですって……ま、まだ、これ以上私を、嬲るつもりなんですか……」
「奥さん、口が悪いなぁ、嬲るなんてさぁ。俺たちも一発抜いて、ムラムラは収まってるから、次は紳士的に行くよ。前戯だってコッテリやるしさぁ」
「い、いやぁ!もう聞きたくありません、帰って、帰ってよ!」
ようやく終わったと思った淫辱の嵐が、再び自分の元に迫ってきている。弥穂はそのことを受け容れられず、耳を塞いで叫んだ。
「だがなぁ、弥穂。今俺たちが帰ったら、お前はこの先不安な日々を送ることになるんだぞ。少なくとも次の生理が来る日まではな。今はこんな時代で病院は崩壊状態。婦人科で中絶手術なんて、どこもやってくれない。よく考えた方が身のためだぞ」
鷹藤の言葉は、あながちただの脅しではなかった。なにしろ、昨今、病院はどこも新型ウィルスの対応で手いっぱいになっている。院内での感染を防ぐ目的もあり、不要不急の診療は停止している。婦人科などで、中絶手術を受けることもままならないだろう。妊娠の二文字が、頭の中をぐるぐる回り、弥穂は軽い眩暈すら覚えた。
「悪いことはいわねぇ。俺らがあと何発か、気が済むまでハメたら薬はちゃーんと飲ましてやる。それであとくされなく、明日から安心安全の暮らしができるんだ。夫婦も円満、このウィルスさえ収まったら元の幸せな家庭に戻れる。それがここで意地をはったばっかりに、家庭を崩壊させてみろ。悔やんでも悔やみきれないぞ」
膣内射精の凶行に及んだ張本人から、したり顔で諭されるのは、悔しくてしかたないが、この状況下での妊娠は、夫との関係を永遠に破壊してしまいかねない。弥穂には、他に選択肢などなかった。
「さ、そろそろ決めな。俺たちに朝まで抱かれるか、ガキを孕んで離婚するか、どっちがいいんだ?ええ?」
「……抱かれます……」
じっと床に視線を落としながら、弥穂は力なく呟いた。
ふと時計に目をやると、時刻はまだ夜の八時になったばかりだ。これから朝までというと、まだ九時間以上ある計算になる。気の遠くなるような長い間、外道たちの相手をしないといけないのか……。弥穂は、早くも自分の選択に後悔の念を感じ始めていた。
弥穂が要求を呑みこむと、稲田と西野は待ってましたとばかりに飛びあがって喜んだ。さっそく二周目のセックスを始めようと意気込む二人を、鷹藤が制した。
「まずは俺からだ。だが、お前らのザーメンまみれになったオマンコじゃあ気がすすまねぇ。きれいに洗い清めろ」
手下の二人は嬉々として立ちあがり、弥穂の肩を支えながら、再びシャンプーチェアへ導いた。
「な、何をするつもりなの……」弥穂はリクライニングでフラットになったチェアの上に乗せられた。頭の向きが先ほどとは反対で、尻がシャンプー台のシンクの方に向く恰好で、四つん這いにさせられる。男達のイヤらしい企みに気がついた弥穂は激しく抵抗したが、尻を叩いたり髪を掴んだりといった暴力で制圧されてしまう。次は紳士的にする、などという言葉が出まかせにすぎないことを、弥穂は早くも思い知らされた。
「さぁ、ドロドロになったオマンコのお掃除だぞ。奥さん、お湯加減はどうだい、ハハハ」
西野が意地悪く言いながらシャワーハンドルから冷水を浴びせた。
「つ、冷たい……」
「おう、すまねぇ、すまねぇ。こうかい?」
今度は温度を最高にまで引き上げるので、放水は勢いよく湯気を立て始めた。
「あ、熱い、熱いっ!とめて、ああ、お願いですから!」
恭順の姿勢を示してはじめて、男達はまともな湯温に戻した。少しでも反抗的な態度を取れば手ひどい仕置きが待っているぞ。そういわんばかりの悪辣な手口だ。
シャワーの湯はようやく適温になったが、男達はなかなか膣洗浄を開始しようとはしない。首を捩じって男の方を見遣ると、ニヤニヤしながら稲田が言う。
「へへへ、いきなり流しちまったら俺らがどんだけぶちまけたのかが分からないし、つまらないだろ?ほら、ちょっといきんでみろよ。マンコからつーってザーメンが流れるの、みたいんだよ」
(ああ、どうしてこんなことまで……)
夫婦の夢の詰まったこの店で、利用客にしばしの癒しを与えるはずのこのシャンプースペースで、拷問のような扱いを受けている。その屈辱感に、弥穂の胸は押しつぶされそうになった。
下腹部に力を入れても、男達のまき散らした汚濁は中々姿を現さない。それほどまでに、三人が三人共膣奥深くに劣情を埋め込んだのだ。
「ほら、早くしろよ。オマンコ手でガバって開いてさあ、重いっきり中に力いれてみろよ」
強いられて、自らラヴィアを左右に割開く。悔しさのあまり、眉間にじっと力が入る。
しばらくすると、膣道に、ドロドロとした感触が伝わり始め、瞬く間に白濁が割れ目から零れ出た。次から次へと、白濁の塊がボトリ、ボトリとチェアの枕の部分に落ち、革張りの生地を汚す。それを自らタオルで拭わされる。
拭っても、拭っても、再現なく中から粘液が滴り落ちてきて、その度男らが囃す。弥穂は悔しさのあまり咽び泣いた。ひとしきり、汚れた雫が打ち止めになると、ようやく稲田と西野はシャワーヘッドを秘裂に向けた。生暖かい湯が女の肉を打つ。愛液に充ちていたものの、乱暴なピストン運動を延々と繰り返されて肉は擦り切れ、ひと際敏感になっている。ビクっという弥穂の反応を面白がって、西野が水圧をマックスまで引き上げると、弥穂はたまらず腰を捩って逃げるので、床もチェアも湯が飛びちってびしゃびしゃになる。
大切な店を荒らされ、弥穂は抗議するが、黙っていろとばかり、今度は指をヴァギナに突っ込まれる。「まだまだザーメンが残ってるだろうから、しっかり掻き出してやろうな」
膣をほじられ、弥穂は思わず悶絶した。散々嬲られた身体はちょっとした刺激でも激しく引火する。敏感なGスポットの位置を即座に把握すると、指の腹でゴリゴリと掻かれる。弥穂はひとたまりもなく、結局は許しを請う羽目になった。