私は、どれくらい抵抗したのだろう?あるいは、まったくされるがまま、だっただろうか?気づいたら、私も優奈ちゃんも、ベッドのうえで、下着だけの姿になっていた。
「よかった…摩耶さん、ダメじゃないんですね」
「え、待って、これ以上は…」
「ダメなんですか?」
「誰か、廊下で聞いてるかもしれないし、それにこんなに明るいし」
そんなことなら、と優奈ちゃんは立ち上がって、部屋の明かりを全て消した。さらに、厚めの掛け布団を大きく広げて、二人の身体を丸ごと覆った。布団の中で、彼女はさらに身体を摺り寄せてきた。
「これで、安心です」
布団の中の暗闇で、彼女はさらに大胆になった。仰向けの私の両脚の間に身体を割り込ませ、ブラを上にずらして、そのまま私の生の胸の上に覆いかぶさる。
「ほ、ほんとに、こ、これ以上、するの?」
彼女は問いかけには答えず、代わりに私の乳首にキスを浴びせた。左右の敏感なそれに、チュ、チュと、優しく、濡れた唇が触れる。この子は今、どんな表情をしているんだろう。私を揶揄っているのだろうか?
唇の吸引力が、不意に高まった。大きく開いた口が、乳首を中心に乳房を包みこんで、吸い上げる。昼間見せつけられたフェラチオの情景が脳裏に蘇る。背筋がゾクゾクして、呼吸が乱れる。
私は、西村と前島に弄られて、最後まで持っていかれた。あの時は、ただ身体が覚えたての刺激に流されてしまっただけ。同性愛の自覚なんて、全くなかった。だけど、今はどうだろう?
(抵抗したら、この子の気持ちを傷つけてしまう。だから、私は拒めない、仕方がないじゃないか)
でも、これは自分に対する嘘。彼女のことを気遣う気持ち以上に、私自身が恐れている。拒絶したらこれ以上先に進めない、身体の奥に灯された欲望が、満たされないまま終わる。そのことが怖かった。優奈ちゃんの唇や肌の感触を、愛おしく感じる。もっと、もっと、味わっていたい…。
「あっ、あふぅぅん」
彼女の細い指が、パンティの底をツーっとなぞった。ほんの少し触れただけなのに、私は背筋を仰け反らせた。
「うれしい…摩耶さん、感じてくれてる」
大股に力が入る。間にいる華奢な少女の身体を挟み込むように。
「わたし、すごく安心できます。こうして摩耶さんと触れていると」
これ以上ないくらい繊細なタッチで、優奈ちゃんの中指が私の割れ目を布越しに愛撫してくる。私だけ悶えさせられるなんて、なんだか悔しい。しかも六つも年下の、ついこの間まで高校生だった少女に。
気づいたら私は自分の手を、彼女の股間へと伸ばしていた。彼女の、その部分は焼けるように熱く、湿っていた。私の指先が触れた、その瞬間。
「は、はぁぅぅぅっ!」
優奈ちゃんは、身体を丸めて、ものすごい勢いで私の肩にしがみついた。荒い吐息が、私の鎖骨の辺りをくすぐる。
「ご、ごめんなさい、私、すごく、敏感だから…」
身震いを何とか抑え込むようにしながら、彼女が言った。
「毎日、イヤらしいことされて、こんな風に、なってしまって…軽蔑、しないで」
顔は見えないけれど、少し涙声になっているのが分かる。
「軽蔑なんて、するわけないよ。優奈ちゃんは、何も悪くないし、こんなにかわいいんだから」
愛おしさが込み上げてきて、彼女に触れた指に少し力が入った。
「あぁぁぁっ、摩耶さんっ、そんなにっ、ずるいっ、うぅぅ」
「私にも、して、一緒に、ね?」
気付いたら私は自分から遊戯をリードしていた。彼女の手首を掴んで、自分のパンティの中に誘い込んだ。優奈ちゃんの中指を、私は十分すぎるほどの愛液で迎える。入り口から溢れかえった蜜を、彼女は中指で丁寧に掬い取って、それからクリトリスに撫でつけた。背筋に電流が走るような鋭い刺激。だけど、何故か不思議と心地よい。身体の芯から解放されたような、多幸感で満たされた。
お礼に私も、そっくり同じ刺激を、彼女の股間に返してあげた。彼女のアソコは、完全に脱毛されていて、赤ちゃんの肌みたいにツルツルに仕上がっていた。
布も、体毛も介さずに、直接触れると、彼女はほとんど痙攣に近いほど激しく身悶えた。ビクン、ビクンと彼女の身体が私の上で跳ねる。もう言葉を発することも出来ず、ほとんど呼吸困難のようになりながら全身で快感を表現してくれるのが、たまらなく嬉しい。こんな気持ちになるなんて、信じられない…。
彼女のパンティの中に入れた右手指はそのままに、私は左手で彼女の頭部をホールドした。彼女は私の欲望を察してくれた。彼女の舌が私の口腔に入ってきた。唾液をいっぱいに纏った舌で、頬の裏側や、歯茎の裏側まで、隈なく舐め上げてくれる。嬉しくて、私は彼女の舌を思いきり吸い上げていた。ジュル、ジュルジュル、ズルー、ってあんまりにも下品な音がするので、二人して笑ってしまった。
私たちは、もう布団も下着も脱ぎ棄ててしまった。カーテンの裏から差し込む蒼白い街灯の光で、微かに彼女の顔が見える。天使みたいにキレイなのに、どこまでも淫らでいやらしい。私はこの不思議な少女に心を奪われている。
そのまま二人は、痺れるような快感を交換した。初めて頂点に達するまでに、どれくらいの時間が過ぎただろう。一瞬だったような気もするし、永遠のように長くもあった。最低な男達に汚されて、踏みつけられた時間が全て洗い流される。神聖な時の流れに身を委ねて、二人は指先だけで、何時間もお互いを貪り続けた。
[あらすじ]
私の名前は、笠谷摩耶。派遣社員。派遣先の会社は例の新型ウィルス感染爆発の影響で全館閉鎖。契約の都合で、在宅勤務も認められず、一時休業状態に。ひそかに好意を寄せる男性社員から、自宅で仕事を手伝ってほしい、と言われてから、私の人生は大きく変わってしまった。
凌辱専業作家が描く、女性一人称作品。「拗らせ女子」が語る、甘く、切なく、狂おしい奈落。
私の名前は、笠谷摩耶。派遣社員。派遣先の会社は例の新型ウィルス感染爆発の影響で全館閉鎖。契約の都合で、在宅勤務も認められず、一時休業状態に。ひそかに好意を寄せる男性社員から、自宅で仕事を手伝ってほしい、と言われてから、私の人生は大きく変わってしまった。
凌辱専業作家が描く、女性一人称作品。「拗らせ女子」が語る、甘く、切なく、狂おしい奈落。
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