[あらすじ]
私の名前は、笠谷摩耶。派遣社員。派遣先の会社は例の新型ウィルス感染爆発の影響で全館閉鎖。契約の都合で、在宅勤務も認められず、一時休業状態に。ひそかに好意を寄せる男性社員から、自宅で仕事を手伝ってほしい、と言われてから、私の人生は大きく変わってしまった。

凌辱専業作家が描く、女性一人称作品。「拗らせ女子」が語る、甘く、切なく、狂おしい奈落。

2026.01.11 永井 亮
女性一人称、ハード、処女、拗らせ
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三人掛け、三列の機内の、中央列が私たちの席だった。左手に鈴原、右手に染谷という男性社員に挟まれて、私は中央に座らされた。
耳を覆いたくなるような露悪的な言葉で、鈴原が私と添田さんの「事情」を染谷に対して説明していく。私の、露出した肌に染谷の遠慮のない視線が浴びせられる。
「へぇ、それで社長のペットにされたんだ。全然知らなかったなぁ」
「そ、そんな言い方は…」
「違うの?じゃあなんだい?愛人かい?」
「そんな上等なものじゃないわよ。せいぜいただのオナホよ」
「もう、やめて、誰かに聞かれますから」
 機内は、空席がちで、せいぜい三割程度しか埋まっていない。急の事情のある出張者くらいだろうから、みんな一人だ。機内は静まり返っていて、話し声は余計に大きく響くから、私を狼狽えさせた。
 席に余裕があるので、他の列に分かれて座っていただけます、と搭乗口で航空会社の職員が提案してくれた。意地悪な二人から解放されると思ったけど、ぬか喜びだった。機内で打合せをするので、といって鈴原が断ってしまったから…
「それにしても、ちょっと寒そうだね、この格好じゃ」
機内はかなり冷房が効いているから、下着姿同然の私は、寒さに震えていた。これみよがしに、染谷の手が、私の腿やお腹の辺りの、鳥肌の立った肌を撫でてきた。
「やめてください、さ、触らないで…」
「なによ、その態度は。あなたが凍えないように、せっかく親切で先輩が気遣ってくれてるんじゃない。素直じゃないわねぇ」
 鈴原まで加勢してきた。露出した肌を四本の手が、いやらしいほどソフトにタッチしてくるので、すぐに身体に火が灯ってしまった。自分の身体が、こんなに感じやすくなってしまっていることが、ショックだった。
「も、もう十分ですから。あ、あの、すみません、ブランケット、ください」
通りがかったキャビンアテンダントさんに、助けを求めるように私は言った。笑顔で毛布を持ってきてくれたけど、私の恰好と、それに、股の付け根辺りにかかった染谷の手が妖しく蠢くのを見て、ギョッとするように顔が引きつっていた。
 大急ぎでブランケットをビニールから取り出して、私はその中に逃げ込んだ。肩から下がすっぽりと隠れる大き目の布地で、露出した肌を守ることができた。でも、ほっと息をつくのも、束の間だった。
「はは、これで安心して触ってください、ってことかい?君、ずいぶん大胆なんだね」
「そ、そんなつもりじゃ、ありません、や、やめて、ぬ、脱がさないで!」
 ブランケットの中に、左右から手が潜り込んできた。ボクサーショーツのゴムの部分に染谷の指がかかる。両手でショーツを押さえて抵抗する。揉みあっているうちに、ブランケットが肩先からずり落ちて、せっかく隠したブラが再び露出してしまう。その隙をついて、鈴原がブラの肩紐をグイっと引きずり降ろしてしまったので、片方の胸が、飛び出てしまった。
「ダメ、ダメです!」
 ずり落ちた毛布を掴んで元に戻すその一瞬。下半身の防御が、おざなりになってしまった。スル、スルスルスル。コットン素材のショーツが、ブランケットの中で、私のひざ下までずり下げられた。
脛の辺りに引っかかったショーツは、染谷の革靴で踏みつけられて、最後には足首から抜き取られてしまった。

「何するんですか…しょ、正気ですか」
「君はあんな明るいところで全裸になるくらいなんだから、これくらい平気だろう」
 既に離陸しており、機内の照明は少し抑えられて、薄暗かった。だからといって、平気なわけはない。染谷に奪われたショーツを取り返そうと手を伸ばしている間に、今度は背中のブラのホックを後ろから外された。まんまと私は、ブランケットの中で、裸に剥かれてしまった。

「これ以上は、絶対ダメです。どうか、もう許してくださいっ」
 鈴原と染谷は、下着を奪っただけでは飽き足らず、最後の頼みの綱の、ブランケットをチラリチラリ、とめくり上げたり、ずり下そうとしてたりして、脅かしてくる。
この一枚だけは、絶対に守りぬかないといけない。これを奪われたら、丸裸なのだから…。一度奪われたら、取り返すのに、どんな無理難題を突き付けてくるか、分かったものではない。私はブランケットを身体に巻き付けて、肩のあたりで握りしめていた。
染谷の手つきが、どんどん乱暴になってきて、本気で毛布を奪われそうになる。男の目が、いよいよ血走って見えた。
「染谷君、そんなにがっつかないでよ。フライトは六時間もあるわけだから。ゆっくり楽しみましょ」
不気味に笑いながら、鈴原が、私のお腹の下のほうをグイグイって押してきた。鈍くて、重い不快感が、下半身を揺さぶった。私の表情を伺いながら、色んなところを突いてくる。何かを察したように、染谷もそれに倣った。
「や、やめてください、お、押さないで」
 登場前、トイレに行く時間もなかった。それに、さっきまで身体が冷えていたからか、微かに尿意を感じていた。だから、配られたお水にも、口をつけていなかった。下腹部を乱暴に押されて、催したその存在感がいよいよ切迫したものになってきた。
「どうしたのかなぁ、モジモジしちゃって?」
「あの…、おトイレに行きたいので…」
「いいわよ、行けば。あっちよ」
「でも…この格好では、とても、いけません。あの、服を、返してください、お願いです」
鈴原の意地の悪い狙いは、もう明らかだった。だけど、この状況下では、ひたすらへりくだってお願いするしか、選択肢がなかった。
「じゃあ、ここでしなよ。ほら、これ空けたら?」
 鈴原が、座席の前のテーブルの、水の入った紙コップを、見せつけるように私の眼前にかざした。
 …ウソ、冗談でしょ。そんなこと、できるわけがない。思いきり首を左右に振る間にも、お腹を押す力は益々強くなってきて、私を焦らせる。
「さっさと選べば?スッポンポンでトイレまで歩くか、このままお漏らしして座席をボトボトにするか。それとも、この水飲み干して、空いた紙コップの中にお行儀よくお小水を収めるか」
「どれも、イヤです、できません、そんなこと!お願いだから、どうか」
「じゃあお漏らしで決定。ふふふ、自分で弁償しなさいよ」
 ブランケットの上から、鈴原が肘を使って、体重をかけて私のお腹を押してきた。膀胱の切迫感が急に高まった。危うく、漏れそうになるのを、股を必死ですり合わせて、耐えた。もう、選択肢はなかった。ここで漏らしたりなんかしちゃったら、周りの人たちや、乗務員にもバレてしまう。
「します、しますから、もう、押さないで…」
私が屈したのを見て、鈴原が、染谷に合図した。カップを受け取った染谷は、それを傾けて、中の水を私の口に流し込んだ。
「む、むぅぅぅぅ」
 勢いよく、水が胃に流入する。まるで、液体がそのまま膀胱に直行するような、錯覚に襲われる。それくらい、尿意は切実に膨張していた。今にも、決壊しそうなほど、お腹も膨らんでいるのに、鈴原の肘は全然力を弱めてくれない。もう、決壊する。
「か、貸してください、それ、早く!」
 空になったカップを、私は男の手からひったくって、そのまま毛布の中に押し込んだ。一刻の猶予もなかった。
私は座席に足を乗せて、M字に曲げた股の間に、カップを差し出した。毛布の中の狭い空間で、水が跳ねた。ジョロ、ジョロ、ジョロって、おしっこが紙コップの底を叩いている。
「あぁ、ああああぅぅ…」
 情けない声が、零れてしまう。右手に持ったコップが、ドンドン重くなってきて、私は焦った。ああ、このままじゃ、零れちゃう、どうか、止まって、もう…

 紙コップを股の間から取り出した。漏れ出たおしっこは、どうにか最後には止まったけど、紙コップはもう摺り切りいっぱいのところまで達していた。表面張力で、どうにか零れずに済んでいるといった感じだ。
「あ、あの、これを、どうしたら…」
「はぁ?決まってるでしょ、早く回収してもらいなさいよ。零れちゃったらどうするのよ、汚いわねぇ」
「で、でも…」
 鈴原が片手をあげてCAさんを呼び出したので、私は覚悟を決めるしかなかった。
「あの、これ、お願いします」
 手渡したカップの重さと、そこから伝わる生暖かい感触に、CAさんの不審な表情を浮かべるのが視界の端に見えて、私はもう消えてしまいたくなった。両脇の二人はといえば、そんな様子が可笑しくてたまらないというように、お腹を押さえて、必死で笑いを堪えている。私一人だけが、悲壮な表情をしていた。

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