「ふふふ、素敵な恰好だねぇ、淫乱女っぽくてとっても似合っているじゃない」
胸も、アソコも全て剥き出しにされたまま、手足を拘束されている。とても信じられないけど、これは現実だ。
女二人の手が、乳首やクリトリスの上を這って私に火をつけようとしてくる。滴り落ちるほど湧き出た愛液を掬い取っては、膨らんだ突起へ直に塗り付け、微弱な振動が加えられる。添田さんがするのよりも、もっと繊細なタッチで、ずっと続けられると、身体の中に電気が溜まってくるみたいに、もどかしくなってくる。
「うわぁ、耳まで真っ赤にしちゃって、かわゆーい!」
前島に揶揄われて、ハッとする。身体は熱く、全身にうっすらと汗が浮かんでいる。
「エロっぽくなってきたところで、そろそろ罪の告白タイムにしようかしら」
「…一体、何を…」
「あなたがぁ、添田主任に色仕掛けで迫ってぇ、玉の輿にのろうとしたことを、カメラの前で白状してもらおうと思って♪」
私は、眼を見開いた。目の前には、前島の手の中のスマホのカメラが、私の身体を狙っているのだ。
「い、イヤぁぁ!撮らないで、撮っちゃだめ、お、お願いだからっ!」
裸を撮影されている。いや、裸なんてもんじゃない。股は割開かれ、ラビアも寛げられて開いてしまっているから、大事な部分の中まで、きっと写っている。焦燥しきって首を振り乱す私の顔を西村が両手で押さえつけ、さらに唇を重ねてきた。
「むむっ、、むぅぅぅん…」
「ふふ、唇の感触も、悪くないわねぇ。この口で、キスしたり、フェラしたりして添田君を騙したのね?」
「はぁ、はぁ、はぁ…騙しただなんて、ただ…愛し合っただけです!」
勇気を振り絞って言ったセリフなのに、前島は嘲り笑いを浴びせてきた。
「く、くっ、くくくく、愛し合っただって!まじ受けるんだけどぉ、この女ぁ。ああ、イタイ、イタイ」
「な、何がおかしいんですか!」
「添田主任があなたみたいな地味女とマジになるわけないでしょう?暇つぶしの遊びに決まってるじゃなーい、バッカみたい」
「…くっ、勝手に、そう思っていればいいじゃない。あなたには、関係ない話です」
なおも、前島のスマートフォンは私をロックオンし続けている。だけど、弱みを見せたら、一気に責めこまれる。イヤらしい姿を収められて、泣きたくなるほど恥ずかしいのを必死で堪えて、私は毅然とした態度を誇示した。
背後に立った西村がもったいぶった声色で仲裁に入った。
「こーら、愛実、せっかくこの子、気分出してきたところなのに、邪魔しないの。ねぇ、笠谷さん、この件についての真実はねぇ、二つに一つしかないの。あなたが色狂いで玉の輿狙いのビッチだったか。それとも、添田君がクズの鬼畜野郎だったか。ねぇ、どっちだったの?」
「…だから、私が、誘ったんです。それで、十分じゃないですか」
「それじゃあダーメ。ねぇ、あなたの口から、こういう風に言ってもらえる?そうしたら添田君の身の潔白は証明されると思うのよねぇ」
私の目の前に、A4の紙切れ一枚が突きつけられた。中には、眼を覆いたくなるようなセリフが綴られていた。
「…これを、読めというんですか」
「そう。お乳もオマンコも丸出しにしながら読んだら、説得力満点だと思うの。ほら、早く暗記しなさい。間違えたら何回もやり直しだからね」
「読んだら、終わりにしてくれるんですよね」
私は、覚悟を決めた。耐えられないようなセリフだったけど、添田さんの身に降りかかった火の粉なら、私が払わなきゃ。それに、あの日私が、あんな悪戯をしたからこんなことになってしまったんだから…。
「…私、笠谷摩耶は、欲求不満を持て余して、添田主任の家に押しかけ、セックスの関係を、せ、迫りました。私が、この身体を使って、い、いやらしく、誘惑したせいで、添田主任の仕事の妨げとなってしまい、誠に、申し訳ありませんでした」
一言一言が、私の心を抉った。ようやく言い終えたころには、ふーっと力が抜けてしまった。なのに…。
「あれぇ、陶子センパーイ、私こっちの方がいいと思ったんですけどぉ?ねぇ、撮り直ししましょうよぉ」
前島が、もう一枚、A4用紙を持ってきて突きつけてきた。そこにはあったのは、先ほどのセリフより一層酷く、聞くに堪えないような言葉の連続だった。
「ふざけないでください、もう、ちゃんと言ったじゃないですか。今すぐ、終わりにしてください。これ、ほどいて!怒りますよ!」
「ふーん、派遣の地味子のくせにそういう態度取るんだ?今の映像、会社の若い元気な男の子たちに送っちゃおっか?」
「センパーイ、それ超いいアイデア!なんなら今から呼んじゃいましょうよ?飛んでくると思いますよぉ♪」
「…ひ、ひどい、ひどすぎます、そんな…」
「もう分かったわよねぇ?あなたに選択肢はないの。あなたは、うちらの、イ、イ、ナ、リ。ほら、早く。読み上げなさい」
私はもう目に悔し涙を浮かべながら、強いられたセリフを吐きだしていった。
「…せ、セックス以外に、何の取り柄もない私は…、将来の不安から、添田主任を誘惑しました。私が、下着や、裸を見せると、添田主任は、とっても興奮したみたいで、仕事も何も放りだして、私の身体を貪るように、求めました。私は、エリート商社マンの、玉の輿に乗れば、一生、楽をして暮らせる。そう思って、必死に、生の、おねだりをしました。彼が、しゃ、射精をする頃には、ぜ、絶対に中で、出させるために、必死で…腕や、脚で彼の身体に、しがみついて、絡まりました…。ビッチな私を、どうか、軽蔑してください、うぅぅぅ…」
言葉を吐き出しながら、添田さんと一緒に育んだ愛に泥を塗り付けているような気になる。セリフを言い終わるころには、私はもうボロボロと大粒の涙を流して、嗚咽を堪えていた。でも、号泣する私の姿はこの悪魔たちを一層勢いづかせてしまったらしい。
「うーん、でもねぇ、なんか泣いてるばっかりで辛気臭いのよねぇ。この子のスケベなところが死んじゃってるみたいで面白くないわぁ。ねぇ、笠谷さん、今度さあ、同じやつ、オナニーしながらやってみよっか?」
「そ、そんなこと、出来ません。もう、許してください。こんなの、辛いんです、ああ、辛すぎます」
「だからぁ、オナニーして辛いことも忘れちゃいな、って先輩が言ってくれてるじゃーん。ほら、さっさとやりなよぉ。イクまで終わらせないよ?」
西村が私の右手の手錠の拘束を解くと、それを掴んで、無理やり股間の方へと持っていった。
「ほら、すーり、すーりってしてごらん」
掴んだ私の手を、クリトリス辺りで上下させる。前島のスマホカメラは、今は私の大事な部分をアップで切り取っている。
「う、うぅぅぅ」
添田さんとの関係を、自ら侮辱するようなことを言わされて、辛くて、哀しい。なのに、私の身体は、すぐに火照りを取り戻してしまう。それが、一層惨めな気持ちにさせてくれる。息も絶え絶えになりながら、私はもう一度、屈辱的なセリフを繰り出した。
「…の不安から、うっ、…そ、添田主任を、をっ、ゆ、ゆうわくぅっっ…し、ました、はぁ、はぁ、はぁ…下着や、は、はだかをっ…あああんっ、もうっ……」
「ハハハハハっ!超エロいこれ。いいわねぇ、ビッチな感じ満載で。ほら、続けて、もっと指の動きも激しくなさい、こうやって」
西村によって制御された私の手は、グイグイとクリトリスをこね回して私自身を追い詰めていく。セリフの続きを督促するように前島が私の腿を激しく平手でひっぱたいてくる。
「い、痛いです、やめて、言いますから…そ、えだ、しゅ、主任は、とっても、むぅぅぅん、こう、興奮した、みぃっ、あああ、くっ、はぁ、はぁ、みたいで、しごともっ!な、にも、かも、くっ、くぅぅぅ、放り、だして、私の、からだ、を、をっ、む、む、むっ、さぼる、ように、…はぁ、はぁ、はあ、…求めました。私は、私は、あっ、ダメ、ダメっ!もう、ひ、ひいぃぃぃっ」
軽いアクメに達した私を、ハイエナたちはさらにいたぶりにかかった。
「あれぇ、あれれれれぇ?笠谷さぁん?今のはなにかしらぁ?もしかして、イッっちゃったのぉ?」
悔しい気持ちを押し殺して、私は頷いた。イクまで終わらせないと言われていたんだ。認めなければ、何度もさせられるのは、容易に想像できる。
「そうかしら?なんかちょっとウソっぽかったわよ?それに、イクってちゃんと言ってないし。まだなんじゃないかしら」
「そ、そんな…」
「ふふふ、もう一回、初めからやりなおーし!私も手伝ってあげるからさぁ、もっとうーんと気分出しな、ほら、ほーら」
西村は、私の右手を再びパイプ椅子に手錠で固定すると、今度は自らの手で私の乳首や肉芽を苛めにかかった。耳朶を甘噛みしながら、
「スケベなハケンさん」
「気持ちよくなることしか能がないの?」
と侮蔑の言葉を注ぎ込まれる。悔しいのに、敏感な部分を練り上げられているせいで反抗する力が湧いてこない。それどころか、言葉の毒に犯されたみたいに、身体が痺れあがっている。
「ほーら、感じてばかりじゃ終わらないわよ。罪の告白はどうしたの、ほら?」
「…い、いぃぃぃん、ああ、します、しますからっ、少し、少し休ませてください、お願いですっ…」
「ダーメ。いっぱいよくなりながら最後まで言えたら許してあげる」
「うぅぅ、そんなぁっ…」
西村の指使いによって、私はもう昇天する寸前まで追い上げられている。覚えさせられたセリフも、頭の中でぐちゃぐちゃになってしまって、正確に繰り出せない。意識が遠のくのを感じながら、うわ言のように、私は続けた。
「…せ、セックスぅぅぅぅ、い、いっ以外にぃ、は、はぁぁ、なんの、取り柄も、ない私、はっ、ひぃぃ、もう、はぁ、はぁ、はぁ…彼が、しゃ、射精を、ああんっ、絶対、絶対中で、必死でぇ、な、中出しをっ…ああ、び、ビッチで、む、むぅぅぅ、ごめんなさいっ、もう、ダメ、限界です、い、イク、イッちゃうっ…、イクっっ!」
その後、前島まで責めに加わってきて、私は全身を責め上げられた。もうセリフの読み上げどころではなく、何度も何度もエクスタシーに追い詰められ、絶叫させられた。
ふと気が付くと、もう時計は午後十一時半を回っている。在宅勤務推進の政策で、終電の時刻も早まっている。そろそろ出ないと、帰れなくなる…。私は必死で懇願して、やっと解放された。
「十分反省の弁も記録できたし、今日のところはこれで終わりにしておいてあげよっか」
「そうですねぇ、先輩がそう言うならそうしましょっかぁ。笠谷さん、明日もちゃんと出社しなさいよぉ?ズル休みしたら、どうなるか、分かるわよねぇ?」
悪魔二人は、床に突っ伏して啜り泣きをしている私を尻目に、更衣室を出ていった。帰り際に、追い打ちをかけるように前島が言った。
「あ、そうだぁ、この部屋さぁ、床にあなたのエロい汁が飛び散って、匂いとかヤバいからぁ、明日は早出してきて掃除しておきなよ。じゃないと変な噂が立っても知らないから、あっはははは」
「…でも、制服が」
手錠の拘束を解かれ、今は床に突っ伏している私に向かって、西村が紙袋を投げつけてきた。
「大丈夫よ、ビッチなあなたにピッタリな制服、ちゃんと用意しておいたから。ほら、明日はこれを着てきなさい」