[あらすじ]
人妻で美容師の弥穂は、夫の零士とともに小さなヘアサロンを開業する。だが時を同じくして、新型ウィルスの伝染病が日本で猛威をふるっていた。

客足は遠のき、ついにはロックダウンで街はゴーストタウン状態に。
ウイルスの全世界的な拡大を前に、夫婦の蓄えはみるみる枯渇していく。
友人で、地元の信用金庫に勤める下村にだまされ、零士は筋の悪い金を掴まされる。やがてヤクザまがいの借金取りが現れ、零士は強引に危険なウイルスの"除染現場”へと連行されてしまった。

最愛の夫と引き裂かれた弥穂。零士が過労によって倒れたことで、「返済の代わりに」と、弥穂は借金取りたちによって身体を弄ばれ、犯されてしまった……。

縋るような思いで下村に助けを求める弥穂。だが、卑劣漢の本性を現したその男の手で、決して引き返せない、性の奈落へと引きずりこまれていった…… 。

2026.01.23 永井 亮
凌辱、NTR
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弥穂とのセックスを大満足で終え、須藤が賭博で稼いだ百五十万円を惜しみなく奮発するのを見て、鴻上は自らも名乗り出た。
「なぁ、筑摩はん、ワテも金払ろたら、弥穂ちゃんと遊んでよろしやろか?」
「もちろん、大歓迎ですよ。でも大丈夫ですか?今夜は賭け金全部すってしまったわけだが」
「構いまへん。こんな熱いセックス見せられて、指くわえて見てるわけにはいきまへんがな」
鴻上は背広に忍ばせていた札束を省三に差し出した。
(この色ボケ野郎、ずいぶん稼がせてくれそうだな)
省三は、苦笑いすると、そのまま視線を三島の方へ向ける。
「どうだ、三島さん?鴻上さんを見てみなよ。百五十万円負けて、さらに百五十万円の追銭だ。あんた今日はトントンだったわけだが、どうかね。持ってきた金全部、弥穂につぎ込んでみれば。損はしないぞ」
「うーーー、分かった、分かりましたよ。私だけ奥さんを抱きそびれるなんて、我慢できませんからね。買います、奥さんを買いますよ!」
三人の中では、おそらく資産額からいって一番小さいであろう三島は、流石に躊躇したものの、結局欲望には勝てなかった。
自らの肉体を合計九十時間もの間自由にする権利が、弥穂の眼前で、総額四百五十万円で取引された。(ああ、こんな人たち、全員となんて……)
 絶望のあまり、弥穂は頭がクラクラして、抗議することもままならない。
「良かったわねぇ、弥穂。このお金があったら夫婦の生活も一安心じゃない。旦那さんが退院するまでに、しっかり稼がせてもらいなさい」
 悲嘆にくれる弥穂の様子にも関わらず、回収した札束を数えながら、麗奈はおためごかしを言う。
 その後、省三からこの管理売春の細かなルールを定めたA4用紙が配られた。

  一、料金は一時間につき五万円
  二、利用場所は弥穂の自宅や、サロンも含めて、利用者の自由
  三、利用希望の場合は、カレンダーアプリを使って予約する
(プレイ開始三十分前まで受付可能。弥穂が遅刻の場合は、更に二時間の無料奉仕をプレゼント)

 省三が少し険しい顔をしながら禁止事項の注意を述べる。
「顔や身体に傷が残るような行為だけは絶対にご遠慮いただく。また、肛門を使ったプレイも絶対厳禁。逆に言えば、それ以外はなんでもありというわけです。悪い話じゃあないだろう」
(ああ、こんなものまで用意していたのね……)
 これは、端から仕組まれていた展開だった。弥穂の身体を男達に売りさばくこと決まっており、弥穂の身体を使った三つの賭け事は、要するに売春を円滑に行うためのプロモーションに過ぎなかったのだ。
「ちなみに、ご利用時間のカウントですが、このカードを使うことにしましょう」
 下村が、三人の「客」たちに名刺サイズのカードを配る。「サロン・ド・レイ」の会員カードで、裏には弥穂のフルネームが手書きされている。美容師が担当した客に手渡しし、次回の予約日などを記入したりするものだ。ほとんど客足のなかった店のカウンター裏に積みあがっていたのだが、下村か麗奈が弥穂の不在時に店を物色したのだ。だが、このカードが何の役に立つというのだろう?
「このカード一枚につき、一時間と考えます。弥穂、いいね、忘れずにしっかり時間分カードを回収しろ。どんなに気持ちよくて頭が真っ白になっても忘れないように注意するんだぞ」
「ああ、そんなことに使うなんて、あんまりです!」
 夫婦の愛の結晶たるサロン。それを侮辱するような下村のアイデアに、虫唾が走る。弥穂の抗議を例によって黙殺し、下村が続ける。
「注意といえば、弥穂、遅刻には注意しろよ。いつでも三十分後には股を開く準備をしておけ。特に、常にスマホは握りしめていろ」
「……ど、どうして、私がこんな目にあわないといけないのですか……」
「弥穂、旦那の戻るまでの辛抱だろう。お前にはオマンコしか価値がないんだから、仕方ないじゃないか」
イチイチ神経を逆なでし、挑発してくる下村に、怒りを押し殺すことができなかった。立ちあがり、大きく右手を振りかぶってその頬を打とうとした瞬間、鴻上や三島に取り押さえられ、再び床に押さえつけられた。
「ふふふ、丁度いいわ。お仕置きついで、ご成約のお祝いに、この白太鼓で祝砲といきましょうよ。皆さん、好きなだけお尻を打ってあげてくださいな」
「い、いや、もう、もうやめて、こんなひどいこと、い、痛い、痛いっっ!」
 男達が全力で腕を振る。スパンキングは弥穂の尻を真っ赤に染め上げてもなお、延々と鳴りやまなかった。

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