染谷と原口は水泳大会の会場で里穂の上下の穴を堪能した後、権田に一千万円もの『会費』をそれぞれ支払った。
二人はある時は個別に、ある時は誘い合わせては学園を訪れ、里穂を嬲り、犯した。水泳部の部室、あるいは体育の授業で利用されていない時間帯のプールサイドで、男たちは存分に劣情をぶつけた。
一方、権田は、里穂の肉体を犠牲にしたビジネスを本格化しようとしていた。
「染谷さん、原口さん、あんた方は我らグループのいわば創業メンバーだ。あんたらが頑張って筋の良い仲間を集めてくれるなら、私はそれに報いるよ。そうだなぁ、会費が一千万だが、一人入会費を収める度、あんたらにはそれぞれ5%ずつ還元する、というのはどうだ?」
「なるほど。里穂先生を貸し切りできなくなるのは名残惜しい限りだが、たしかに私も捻出した一千万の説明をつけるのに苦心していてね」
「うちもですよ、染谷さん。税理士に怪しまれていてね、しつこく内容を聞かれて、ごまかすのが大変だったんですよ」
染谷家は代々地元の建設会社を経営している。星園学園に子供を通わせる保護者の中には、染谷の取引先の人間もいた。他方、原口家は地元でクリニックを経営しているのだが、三人いる子供たち(宗介は末っ子だ)すべてを星園学園に通わさせている。それゆえ、学園内にも顔見知りは豊富だ。
両家とも非常に裕福ではあるが、さりとて一千万円の支出はやはり大きい。少しでも元本を回収できるのであれば御の字と、二人は権田の提案に乗った。
こうして、「華谷里穂先生を囲む保護者の会」が結成された…。
権田、染谷、原口の三名は、会員勧誘のため、小規模な慰安旅行を企画した。一泊二日の温泉旅行に里穂を同行させ、染谷と原口が他の保護者の眼前で里穂を好き放題に犯す。羨望のあまり、他の保護者の間からも入会希望者が殺到するだろう、という魂胆だ。
染谷と原口が声をかけた保護者達は、いかがわしい会の趣旨に懐疑的だった。だが、
「なに、別に入会は義務じゃあない。2万円の実費だけ払ってもらえば、温泉に入ってうまい飯や酒が楽しめて、ついでに里穂先生が私や原口さんといやらしいことをするところを見物できるんだ。悪い話じゃないでしょうよ。会費の件は、それからよーく相談したらいい」
という染谷のセールストークに押されて、計六名の保護者が慰安旅行への参加を表明するにいたった。
里穂にとって苦痛だったのは、権田から今回の慰安旅行へ弟の純平を連れてくることを求められたことだ。
「弟を?…なぜ、ですか…」
「ふん、分かるだろう、来るのは善良な父兄の皆さん方だ。ただ単にお前を脅して犯す、嬲る、といえば気が引ける。だが、お前が実の弟との間で近親相姦に手を染めていて、その禁断症状で気が変になりかけている、欲求不満解消のために一役買ってやる、という趣旨にすれば気が楽になるだろう?お前が純平の前で父兄の皆さんに抱かれ、よがりまくってようやく弟離れができた、めでたしめでたいというのがこの旅行の筋書きなのさ。なんだ、その目は?不満なのか?」
「……そ、そんなことまで、保護者に伝えるつもりなんですか……」
「悪いか?本当のことだろう?」
「…いやです、そんなこと、絶対に、拒否します!」
「そうか、断るならお前だけ来ればいい。その間、可愛い純平は美術部の活動に参加してもらうぞ。英玲奈の奴、お前のことは毛嫌いしているが、純平のことはえらく気に入っているみたいだからな。ふふ、こってり可愛がってもらえるだろうよ」
「ダメ!そんなこと、絶対にダメ!」
悪魔のようなサディストに変貌を遂げた英玲奈。自分の眼の届かないところで、純平が英玲奈に弄ばれる……。里穂には耐えられなかった。
「純平を守りたいんだろ?じゃあ連れて来いよ。お前の目の届くところに置いて、守ってやれよ、な?」
権田の脅しの前に、里穂は選択肢がなかった。力なくうなだれる里穂の肩をたたきながら、権田は上機嫌で言う。
「なに、保護者連中の狙いはあくまでお前の身体だ。男子生徒をいたぶる趣味は、奴らにはないだろうから、安心しろ。ははははっ!」
里穂は涙を堪えながら、純平に週末の慰安旅行への同行を頼みこんだ。
「純平……、ごめんなさい。あなたを、巻き込みたくなんてなかったけど……あなたが、乱暴されるのは、絶対許せないから……」