ある日の土曜日、星園学園の水泳部も出場する、地区の競泳大会が開かれていた。大会と言っても、ほんの予選であり、際立った強豪校もいない地区だったので、観客もまばらだ。水泳場のアリーナ席には、二人の中年男性と権田が陣取り、声を潜め、人目を忍びながら話している。
「悪い話じゃあないでしょうが。あの華谷里穂先生の身体を、好き放題できるんですぞ」
「しかし理事長。いくらなんでも一千万円を即金でというのは、これは、そう簡単に決断できるものじゃあないですよ」
「たしかに我々、里穂先生の身体を見てたら涎がでてくるほどのファンだけれどもねぇ、大金がかかっているんだ。せめて、その、試し打ちくらいさせてくれませんかのぉ?」
「仕方ありませんなぁ、今連れてきますから、少し待っててください」
数十分後。権田に手を引かれた里穂が、二人の中年の前に現れた。里穂の上半身は、地味な小豆色のジャージを着ていた。そのジャージで覆いきれない、股間の部分から、ハイレグの、競泳水着が覗いていた。頭にはスイミングキャップを被っており、まるで出番を待つ選手のようだった。
だが、ここは観客だけがいるはずのアリーナ席だし、そもそもいくら若々しい肌を持つ里穂といえどももう二十五歳だ。さすがに高校生には見えない。周りの観客の目に触れれば、さぞかし奇異に映るだろう。里穂は人目を気にするように、終始キョロキョロと不安げに目を泳がせている。
「さ、里穂先生、こちらは我が校に多大な寄付をしてくださる保護者のお二人だぞ、挨拶はどうした?」
「…華谷里穂と申します、よろしくおねがいします」
「やあこんにちは、里穂先生。息子が、ふふふ、大変お世話になっていたそうで。私、染谷雄星の父です」
「同じく、原口宗介の父です。里穂先生のことは、あの授業参観の日以来、大ファンですよ、くくくくっ」
「あ、あなたたちは…」
自分を性奴隷にしていた生徒二名の父親たちと、あろうことか場違いな水着姿で対峙させられている。里穂は権田に恨めし気な視線を送った。この二人には、どこかで見覚えがあると思ったのは、あの見世物にされた授業参観で、ひときわねちっこい視線を浴びせられた記憶からだった。
***
美術部の女子生徒達の目の前で潮吹きショー、さらには同僚教師である南野との白黒ショーを演じさせ、そのすべてが無数のアングルから映像に収められた。映像は当然、英玲奈の手で父の権田繫晴に提供された。脅しのネタで里穂をがんじがらめにしたうえで、権田は里穂を更なる性搾取を強いた。
「この学園はなぁ、前の理事長がいい加減な経営をしていたせいで、財政状態が火の車なんだよ。私にも、それがようやく分かってきた。経営を立て直すために、いい教師を引き抜いたり、設備を刷新したり金が必要なんだ。寄付金で学園の財政を支えてくれる保護者の皆様に、ちょっとした恩返しをせねばならん。そこでお前にも協力してもらいたいんだが」
「…私に、身体を、売れというのですか?」
「ははは、察しがいいな。そうだ、お前ができることと言えば、男に股を開くことだけなんだからな。ということで、まずは次の土曜日の水泳部の試合の観戦にかこつけて、簡単に面談の場を設けさせてもらう。失礼のないようにするんだぞ」
当日、会場に着くなり、里穂は権田から呼びつけられた。そこは、観客席からも距離があるせいか、人通りの少ないエリアにある多目的トイレだった。
「コスプレ、ってやつだ。せっかく水泳場で楽しむんだから、それにふさわしい恰好がいいだろう。ほれ、着るんだ」
渡されたのは、里穂が初めて水泳部の活動に参加させられた日に纏った、ハイレグの競泳水着だ。着るには着たが、これで外を歩かされると思うと、里穂は抵抗しないわけにはいかなかった。
「こんなところを、水着でうろついていたら、人目につきます!」
「おお、こんなにビンビンに乳首尖らせてたら、たしかに人目につくよなぁ。あんまり派手に悦ぶのも考えものだぞ、里穂」
水着の上から双乳をやわやわと揉みこみ、肉丘の頂をツンツンと刺激すると、容易に勃起を導くことができる。権田は上機嫌だった。股間の部分に指を這わせると、薄い布地を伝って、愛液が既に染み出ている。
「ふふ、たっぷりしたお湿りで保護者様をお迎えできそうだな。しかし、お前って奴はよくこんなに都合よく、迅速にオマンコ濡らせるよな。これはお前の母親からの遺伝なのか?」
「う、うるさい、黙って、黙りなさい!」
激高する里穂だったが、反抗的な言動への罰として、更なる辱めを与えられた。
権田は、極薄の水着を押し上げる乳首の位置を探りあてると、丁度その部分の生地をハサミでくり抜いてしまった。露出された乳首を、ねちっこい手技で転がすと、たちまち敏感な核がむっくりと勃起し、小さな穴から飛び出てしまう。
今度は下半身のもう一つの突起を、権田の指がまさぐりだした。水着の生地越しでも、充血したクリトリスの位置は、哀しいほどあっけなく特定されてしまう。
「さ、こっちの方にも息をさせてやるか、ほれ、ほれ!」
手際よく、三つ目の穴を穿つと、権田は露出した三点を、同時に責めた。左手を大きく広げて、中指と親指の腹でそれぞれ左右の乳首を愛でる。右手は穴から中指を侵入させ、密部から体液を救い出しては肉芽にまぶす。何度も何度も色んな男たちに開発されつくした性感帯だけに、いとも容易く里穂の官能は焦がされた。
「さて、チューニングはこのくらいにして、我らが父兄様のところに案内しよう」
廊下を歩く間は、流石に乳首を丸出しにしているわけにもいかないので、ジャージの上着を与えられたが、遅かれ早かれ、保護者の前で、卑猥な加工を施された水着姿を晒されることは、明らかだった。里穂は、不安のあまり、膝がガクガクと震えるのを感じた。
***
「染谷さんと原口さんに、お前の覚悟を見てもらうんだ。さっさとジャージを脱ぎたまえ」
今にも泣きだしそうな悲壮な表情を浮かべながら、里穂はフロントジッパーを下げていった。染谷と原口がごくりと息を飲む音が聞こえる。薄皮を剥がれるようにして、まろび出た女教師の変態的な出で立ちに、二人は「あっ!」と思わず大きな声を上げてしまった。
周りの観客とはずいぶん距離があるので、幸い聞かれはしなかったが、もし前方にいる観客がこちらを振り返ったら、いやらしく双乳部分をくり抜かれた水着に視線は釘づけになるだろう。とにかく、里穂は周りの注意をひかないよう、物音ひとつ立てまいと、息を殺して小さく震えているばかりだ。
「ほほぅ、相変わらず大胆なお召し物ですなぁ、里穂先生は」
「よほど見せびらかすのが好きなんですなぁ。先生、見られて興奮する質かい?なぁ、そうなんだろ?」
「…」
「染谷さんが聞いているんだぞ、さっさと答えろ!」
権田は半分以上はみ出た尻肉にバシン、っと張り手を加えた。
「ひぃぃ、は、はい。見られると、興奮、してしまいますっ」
変態の告白を強いられ、美貌が悔しさに歪む。
里穂は、脱ぎ去ったジャージを手に持って、股間のあたりを覆っていたが、それを目ざとく見つけた原口が言う。
「おや、オマンコの周りも見てもらいたいんじゃないか?さっさとその邪魔なものをよこしなさい、ほら」
命じられ、里穂は震える手でジャージを手渡す。原口はそれを乱暴に掴むと、そのあたりの床に放り投げてしまった。覆いを失った水着の下半身に、もう一つの穴を見つけると、淫鬼たちは、俄然興奮した様子で叫ぶ。
「おお、こんなことまで!お豆がツンと飛び出して、これはいやらしいぞぉ。」
「乳首にしろ、クリちゃんにせよ、こんなに勢いよく勃起している女は初めてみましたぞ!」
「ああ、やめて、大きな声を出さないでください。周りの人に、聞かれてしまいます…」
消え入りそうな声で抗議する里穂は、恥ずかしさのあまり、両腕で身体を覆い隠しながら、身悶えしている。その様は、サディスト達を焚きつけてしまう。
「この女はねぇ、お仕置きしてほしくて、わざと反抗するんですよ。こうやって身体を隠そうとしているのもねぇ、腕を縛り付けて欲しい、ということの裏返しなのです。どうです、なかなか厄介な女でしょう?」
言いながら権田は用意していた荒縄で里穂の腕を後ろ手に縛り付けてしまった。さらに、縄を胸元に絡ませ、肉丘を痛々しいまでに縊りあげた。
「ああ、縛るのは、どうか許して…」
