ほんの十数秒の間であったが、気絶していた。頬をペチペチと叩く宗介の手の平で、里穂は目を覚ました。
「へへ、気絶するほど良かったのかよ、先生、いやらしすぎじゃん?」
ニタニタといやらしい視線をなげかけられ、これが悪夢ではなく現実であることが思い知らされる。気が付けば、身体は机の上から降ろされ、直接床に横たえられていた。
意識が戻ると、頭に浮かぶのは弟のことだ。背後を振り返ると、パイプ椅子に拘束されたまま、ぐったりとうなだれている姿が目にはいった。奇妙なことに、腰には里穂のロングスカートがかけられていた。怪訝そうな顔をする里穂に、理沙が意地悪な声で囁きかけた。
「この子、あんたが染谷君にイカされるの見ながら派手にぶっ放しちゃったのよ。さぞ羨ましかったんでしょうね、目が血走ってたわ。血のつながった家族とセックスなんてもう許されないじゃん、バレちゃった以上はね。だから、せめて先生のお洋服の中で昇天させてあげたのよ。あーぁ、ありえないくらい大量だねぇ、うふふふふ」
汚物を持つような手つきでそれを摘まみ上げると、理沙は里穂のもとへそれを投げつけた。大量の白濁が、スカートの生地を斑に汚していた。
「ひ、ひどい…」
犯され、絶頂へ導かれる姿を弟に見られたショックで、里穂は頭が真っ白になった。さらに絶望的だったのは、自分が犯される姿が弟を欲情させた、という事実だ。白濁の量と、まだそこから立ち上る熱気が、弟の欲望の激しさを物語っている。自分が弱いせいで、純平に歪んだ性欲を植え付けてしまったのだ、という観念が、頭にこびりついて離れない。
(ああ、私のせいで、純平をこんな風にしてしまった…)
「おいおい、こっちの方も少しは気にかけてくれよな」
声のする方へ顔を向けると、雄星が椅子にふんぞりかえっていた。まだ垂直の角度を保ったままの男根を突きつけた姿勢で、コンドームは装着されたままだ。先端には、大量の白濁が滞留している。
「ほら、取ってくれよ、ゴム」
命じられるがまま、緩慢な動作で両手を雄星の股間に伸ばそうとした矢先、
「違う!口でやるんだよ!」
雄星から叱責が飛ぶ。
男根の暴力で制圧された里穂はもう逆らう気力もなく、観念したように口を近づけた。上目遣いに雄星の様子をうかがいながら、それを咥える。唇全体をキュウとすぼめながら、器用にゴムを引き離していく。ずり、ずりとゴムの入り口部分が亀頭の方へと滑っていき、やがて完全に肉槍から離脱する。
里穂の唇から垂れ下がったコンドームは、水風船のように膨らんだ先端部分が重たげに揺らしている。恐る恐る、これを手に取る。目は手近なゴミ箱を探してきょろきょろとしているが、やがて理沙がさらに屈辱的な行為を迫った。
「はーい、お疲れ様。いいわよ、それ、グイっと飲んじゃいな」
「ば、ばかな!そ、そんなこと、しません!」
昨日は雄星に口内射精を浴びせられ、その苦味に思わずむせ返った。だが、無理やり注ぎ込まれるのではなく、自ら飲み干すのは、一層惨めではないか。
「そう?じゃあ下のお口に流し込んであげよっか?ねえ、みんなで足おさえちゃお」
理沙と美玲、そして宗介は里穂を仰向けに押し倒し、その可憐な両脚を左右に大きく割開いた。惨たらしく踏み荒らされた花園を天井に向けて突き出すような姿勢だ。理沙は、里穂から精液入りのコンドームを奪い、それを里穂の股間の真上にかざした。そうして、視界の端に、ハサミが現れた。先端の膨れ上がった部分を今にも断ち切ろうとしていると理解するするのに、時間がかかった。
「ふふふ、ここから切っちゃったらぜーんぶ先生の中に入っちゃうじゃーん。ねぇ、理沙はやくはやく、冷めないうちに、入れちゃおうよぉ!」
美玲に急かされて、理沙がハサミを持つ手をじりじりと閉じていく。脅しに屈して、ついに里穂は音を上げてしまう。
「やめて!言うとおりにするから、切らないで、お願い!」
降参した里穂だったが、屈辱的な姿勢を解かれることはなかった。
「はじめから素直にしなよ?はい、あーんして、そうそう。それで思いっきり舌を出すの」
突き出した舌の上にゴムの中の白濁が流し込まれた。一度外気に晒された精液は、直接口内に注がれるよりも、より異臭や苦味が強く感じられる。ボト、ボトっと重たげな塊が味蕾を覆いつくす。里穂の美貌は苦痛に歪んだ。苦味からは解放されたいが、そうかといって、一気に嚥下しようとすると、喉奥から込み上げてくる吐き気が抵抗する。
やっとの思いで、九割方は飲み込めたと思った矢先、
「面倒だから丸ごと口の中に入れちゃおーっと!」
理沙に口内にゴムを放りこまれ、さらには無理やり顎を抑えられる。
「最後の一滴まで残さず飲み干しなさいよぉ。もぐもぐもぐもぐってさ、ふふふふ」
教え子、それも同性から与えられる容赦のない仕打ち。苦しさのせいか、あるいは悔しさのせいか、里穂は涙ぐんだ。やっとの思いで、ゴムの内側に残った白濁までも吸い出し嚥下し終えると、ようやく空っぽになったゴムを吐き出すことを許された。
美玲がおもいついたように、手を叩いて言う。
「そうだ!今日はぁ、お昼ご飯抜きでいいじゃん?良かったわね、栄養抜群のザーメンが飲めたんだから。ふふふ、ほらセンセ、ごちそうさま、言わないのぉ?」
「ふ、ふざけないで、こんなことさせられて、どうして、はぁぅぅ!」
背後から理沙の手が里穂の凝り固まった乳首を思いきり抓りあげた。
「アンタさぁ、素直な気持ちが足りないと思うんだよねぇ。痛い目に合わないと分からないのかなぁ、頭わるーい!」
親指と人差し指で乳頭を摘まみ、そのまま乳房全体をブルブルと揺さぶる。感じやすい里穂の乳首は、快感だけでなく、痛みにも人一倍敏感だ。一向に仕置きの手を止めようとしない理沙に、ついに女教師は屈した。
「わ、わかったから、言うわ、言うからもう放して!」
里穂は、正座に三つ指を突く姿勢を取らされた。
「そ、雄星君、お、美味しい、ざ、ザーメンをごちそうしてくれて、あ、ありがとう…」
教師としてあるまじき淫語を引き出して、悪魔生徒たちは大笑いしている。
「そうかよ。じゃあ、お礼にお掃除フェラ、よろしくな」
雄星にそう要求されても、グズグズしている里穂だったが、他の生徒たちから頭を小突かれたりして、やがて唇をペニスに寄せた。四つん這いの姿勢を取らされた里穂は、ためらいがちながらも、口唇奉仕を始めた。
華麗なロングヘアーが男子生徒の鼠径部を撫でる。勝者の喜びに浸る教え子の放言が里穂の鼓膜を虐める。
「弟を別にすれば僕がバージン奪ったようなもんだよな。それに、人生初のオルガもプレゼントしてあげたわけだし。なぁ、先生、僕たちもう他人じゃないよね、はははは!」
里穂はムッとした表情を浮かべるが、剛直を口に咥えさせられていては抗議することもままならない。一時は少し収縮した雄星のペニスだったが、里穂の柔らかな唇や舌の感触に触れ、たちまち膨張を始めた。
(この子また、こんなにも大きく……)
雄星に二度目を求められるのではないかと里穂が不安を感じ始めたその刹那、股間に固い突起の感触を覚えた。宗介が、背後から肉棒を突き立ててきたのだ。
「むぅぅ、むぐぅぅぅ」
ちょっと待って、と言おうにも、口は雄星が占領中だ。くぐもったうめき声をあげることしかできないまま、里穂の媚肉は宗介の怒張を呑み込まされた。
宗介は、無遠慮に、乱暴に肉棒を割り込ませ、里穂の眉を歪めさせた。雄星とのセックスで蕩け切った肉の内側は、粗暴なその突き上げさえも歓待してしまう。サイズこそ雄星に見劣りするが、その硬度は、人並み外れている。どうやらゴムは着けているようだが、ゴリゴリとした太幹の感触は、角材を押し当てられているような錯覚まで抱かせる。膣壁を押され、抉られる度に、内奥からじんわりとした悦びの波が押し寄せてくる。
(どうしてこんなに、固いの……)
里穂の身体を流れる電流は、膣襞に伝わり、宗介の猛りきった肉刀を優しく愛撫しはじめた。
「な、里穂先生よぉ、す、すごいじゃないか。お、オマンコの中が、波打ってやがる。なぁ、先生、先生もいいんでしょ、感じてるんでしょ?」
宗介は、担任教師の密部の構造を感じながら、感極まったように言った。
雄星の男根からようやく口腔を解放された里穂は、息を切らしながら、否定する。
「…はぁ、はぁ、だ、誰が、か、感じたり、す、するもんですか!」
「あらあら、先生、やせ我慢しちゃって。耳真っ赤だよぉ?」
「ほんと、お鼻もヒクヒクさせちゃって、かわいいわぁ」
女生徒たちに指摘されるまでもなく、女教師の身体の反応は明らかだった。
甘い吐息交じりのその声や、女生徒達の煽り文句が、宗介の劣情に火をつけた。大きなストロークで、怒張を叩きつけるように出し入れする。宗介の腰と里穂の尻肉が衝突し、パンっ、パンっという小気味よい破裂音を奏でる。
(声は、出しちゃだめ……しっかり、するのよ……)
強く念じるが、出し入れを重ねられるごとに、喘ぎ声は抑えきれなくなってくる。これ以上の痴態は晒すまいと、里穂は右手で自らの口を覆って快楽の波を押しとどめた
「宗介。お豆の方も、弄ってやれよな」
雄星に焚きつけられ、宗介が背後から里穂の股間へと魔手を伸ばす。結合部からあふれ出た和合液を中指で掬い取り、充血したクリトリスへねっとりと撫でつける。里穂は総身をブルっと震わせた。喘ぎ声こそどうにか堪えたが、肉芽への刺激は女教師の官能中枢をたちまち炎上させた。
「ふふふ、震えちゃって、いやらしいわぁ」
「ほんと、気持ちよくって仕方ないんだろうねぇ…」
揶揄われても、もはや反論する余裕もない。中指が肉芽にグリグリと円運動を咥えて弄び、里穂の理性を溶かす。やがて、宗介は腰の抜き差しとクリトリスへの責めをシンクロさせ始めた。ピストンの方向を上から下へ叩きつけるように角度を調整し、切先でGスポットを強打する。肉柱が秘所をノックするのに合わせて、中指でグイ、グイと肉芽を押し潰す。中側と外側の両方から、快感の源泉を掘り返され、ついに里穂は快感の叫びをこらえきれなくなってしまった。
「あっ、あああん!そ、それは、しないで、お願い、一度止めて、お願いだからっ!」
「へへへ、止めるわけないじゃん。もっと先生のエロいところ見せてよ、ほら、ほら!」
鉄のように固いペニスが急所を直撃する度、里穂は悲鳴のスタッカートをあげながら、ビクン、ビクンと背中を反らせる。大人の女を、絶頂の崖へと追い込んでいる実感からか、宗介は自信満々だ。
「どうだ、先生?雄星のよりいいだろ、なあ、どうなんだよ?」
「…し、しらないわ」
「ふーん、そんな態度取るんだ。じゃあこうしてあげるよ」
指先をクリトリスに添え、触れるか触れないかの微妙な接触を保ちながら、高速で振動を加える。過敏な陰核から、快感電流が全身を走った。
「はっ、はぁぁぁぁんっ!!ダメ、もう止めて、止めてってばぁ!」
パニックに陥った女教師の嬌態を愉しみながら、宗介が女子生徒達に呼びかける。
「おい、お前らも、先生のおっぱい責めてくれよ」
理沙と美玲は、目を爛々と輝かせながら、四つん這いの里穂の上半身と床の間に仰向けになりながら潜り込み、双乳の頂に口づけした。
「ああ、あなたたちまで…」
いまや、両の乳首とクリトリス、Gスポットの四つの極地を好き放題に嬲られている。里穂は顔といい、身体といい、雪肌を真っ赤に染めている。
再び絶頂へ突き進んでいる自らの官能をどうにかして鎮めようとしても、理性は桃色の霧の中に覆われて所在がはっきりしなくなる。
(しっかりしないと…このままじゃ、この子達の言いなりじゃない、ダメよ、ダメ!)
何とか自らを振るい立たせようと、無意識に純平の方を見遣る。だが、視界に入ってきた弟の様子は、里穂をショックのどん底に陥れた。いつの間にか、右手だけは拘束を解かれていた。純平は、血走った眼付で里穂を凝視しながら、自らのペニスを愛撫しているではないか。
最愛の弟までもが、自らが犯される姿に欲情している。その光景は里穂の焦燥を掻き立てた。
だが次の瞬間、捨て鉢めいた気持ちがムクムクと沸き起こってきた。このまま、されるがまま、快楽に流されてしまいたい……。
女生徒の舌先が高速で乳頭に往復ビンタを浴びせてくる、宗介の中指が、摘まみ上げたクリトリスをゆるゆると揉みこむ。そして、鋼鉄の肉柱が足の長いストロークを送り込んで、膣全体を蹂躙している。多種多様な刺激が里穂を滅多刺しにし、ついに陥落させた。
「も、もう、もうダメ!これ以上は、あっ、あっ、ああああああああああ!」
哀しく、妖しい身体の痙攣とともに、もはや制止しきれず、哀れな女教師は肉悦を叫んだ。
四点責めで性感に着火され、人生二度目の絶頂を味わった里穂は、もはや制御不能の快楽に溺れていた。
(イクって、こんなにすごいことなの…こんなの続けられたら、おかしくなってしまう……)
だが、宗介は責め手を止める気配もない。抜き差しのペースをコントロールしながら、里穂から思いのままに悲鳴を搾り取っている。時折ピストンを中断すると、むっちりとした肉付きの腰がモジモジと切なげに揺れる。
「おお、お尻で催促かい。里穂センセ、ほんとエロいね。ねぇ、おねだりしなよ。なぁ、おねだりだよ」
里穂は、イヤイヤをするように首を振り乱しながら、顔を床に突っ伏している。宗介の大きな手が、里穂の顎にまわされ、そのままグイっと顔をあげさせられた。すると、目の前には、雄星がスマホのカメラをこちらに向けているのが見える。
「と、撮らないで、やめなさい!」
カメラを遮ろうとする手はあっけなく捉えられた。肘の裏を掴まれ、乱暴に後方へ引っ張られる。すると、生殖器同士の結合部を支点に、女体の上半身がムクっと起き上がる。まるで乗馬をするような体位に、宗介の加虐心は大いにくすぐられた。
「こうすると奥まで当たるだろ?宗介君のおチンチン気持ちいい、大好きって素直に言ってみな?」
「言えないわ、そんなこと……、ねぇ、もう撮るのはよして…困るの、こんなところを……」
「先生、それなら代わりに、かわいい純平君のオナニー動画、ばらまいちゃおっか?」
理沙がスマホの画面を突きつけてきた。そこには、目を真っ赤に充血させ、瞬きもせずに見開いた弟が、一心不乱に自らのペニスをしごきあげている姿があった。
「わ、分かったから、言うから…は、宗介君の、お、おチンチン、き、気持ちいい、だ、大好きよ。ああっ!」
後背位で貫かれながら、屈服のセリフを吐く姿も、抜け目なく映像に収められた。姉弟を奈落に引きずりこむ材料は、着々と積みあがっていった。