省三と弥穂の間でアナルセックスが開始された辺りから、下村は一歩退き、ビデオカメラでの撮影に徹していた。(やっぱりこの夫妻は、ぶっ飛んでる。こんなすごい凌辱は、ここ以外ではお目にかかれないだろうな)
下村とて弥穂の身体を独占したい欲求に駆られたことは何度もあった。筑摩夫妻から得ている金銭面の援護に関して、全て借りを返したうえで、弥穂を自分だけのものにさせてくれ、そう嘆願しようかと思い悩んだものだ。
だが、結局下村は弥穂の身体を筑摩夫妻に差し出す選択をした。弥穂が、この鬼畜夫妻の手にかかり、どれほど堕とされるのか、それを見てみたい、そうして自分もその凌辱の輪に加わりたい。そうした願望が勝ったのだ。下村は従前から筑摩夫妻が色々な方法で女を籠絡し、色責めにかける様を目にしてきたのだが、その度深く心を奪われていた。愛おしい存在に野獣を嗾けたい、そうした嗜虐心に身を任せたのだった。
実際に夫妻が弥穂にサンドイッチプレイを仕掛けると、下村はもう血走った様子で三人の獣の交わりを凝視していた。夫妻の後に弥穂を抱く許可は得ていたというのに、もはや制止しきれず、自らのペニスを握りしめては、扱きたてていた。片手に構えたビデオカメラの激しい手振れを、あとで麗奈夫人に指摘されて、赤面したものだ。
(ああ、弥穂、これから、お前はどんな目にあわされるか、想像を絶するような地獄だぞ。心の底からマゾに堕ちない限り、とても耐えられないだろう。この夫妻は、悪魔そのものだからな)
夫妻によるサンドイッチプレイは、いつ果てるともなく続いた。省三は、ほどなくして弥穂の直腸内で爆ぜたが、麗奈夫人は何度絶頂を極めても止めようとしない。夫人が腰を振り立てると、反動で弥穂も尻を揺する。尻肉の弾性に富んだ衝突はやがて省三のペニスに再び息を吹きこんだ。ようやく弥穂が解放されるまでに、省三は都合三度の射精をこなしていた。
「はは、こんなに休みなく楽しめたのは久しぶりだよ。弥穂君、ワシは君のことが気に入ったよ。君を追放するのは止めにして、マゾペットとして飼ってやろうと思っている。どうだ、麗奈、文句はないな?」
「ふん、まあ文句はないけど、条件ははっきりさせておきましょうよ」
麗奈は、下村に命じ、口頭で読み上げる文章をタイピングさせた。即席の契約書だ。
・甲、筑摩省三並びに麗奈夫妻は、乙、園川弥穂を性奴隷として、その身体を何時いかなる時も自由に取り扱う権利を有する。
・乙は、甲のみならず、甲の指示する人物との性交渉を拒否する資格を有さない。
・乙は、甲の指示する者以外との性交を行う権利を有しない。乙の行政上の配偶者、園川零士についてもその例外ではない。
弥穂は、延々と続くおぞましい条項に、震え上がった。怯えながらも、弱々しく抗議する。
「うぅ、ど、奴隷だなんて……私には夫がいるんです……」
「あら、不満なの?でも最後まで聞きなさい。あなたにもちゃんとメリットはあるわ」
・全面的かつ例外ない服従を継続する限りにおいて、乙は甲に対して本来支払うべき家賃(店舗、住居共)を免除される。また、乙の鷹藤企画への残債約百万円についても、甲が代理返済する。
・甲は、乙の夫、園川零士の病が回復するまでの間、十分な医療環境を提供する。病院施設は乙の居所から概ね三十分以内とする。
・乙は、夫の入院期間中、一日に一時間を限度に面会の権利を有する。
「……主人を、助けてくださるんですか?」
「ああ、田舎の病院なんぞ、ほとんど野戦病院みたいなもんだろう?ワシの知り合いが経営している病院なら、新型ウィルスの患者は門前払いしているから安心だぞ。ゆったりとした個室もあてがってやる。何、そこの下村君のように病室で君にちょっかいだすようなこともしないよ、ははは!」
「し、信じても、いいんですか?」
「もちろんだとも。だが、面会の時間以外は基本的にこの家で私や妻の暇つぶしに付き合ってもらうことになる。何、日がな一日セックスばかりするわけじゃあなし、家事なんかも手伝ってもらう時間の方が多いだろう。どうだ、悪い話じゃないだろう」
「……よ、よろしく、お願いいたします……」
こうして、若妻は、筑摩夫妻と悪魔の契約を結ぶことになった。それが自分と零士との間にもたらすことになる災厄を、この時の弥穂は未だ十分に理解できていなかった。