「へへ、鷹さん、大変お待たせしました。オマンコのトリートメントもばっちり仕上げておきました!」
稲田がおどけながら言う。その後、膣を指で荒らしまわった後、二人は抵抗する弥穂を取り押さえて、コンディショナーを膣壁に塗りたくった。最後に湯で流しはしたが、サロン特有の甘い香りがヴァギナを包んでいる。
「さて、弥穂。もう今度は縛ったりしない。こってりと不倫セックスを愉しもうや」
いつの間にか、店の中央に、ブランケットが二枚敷かれている。冷房が苦手なお客様のために用意している備品だったが、鷹藤が目ざとく見つけて、今や即席の夜具と化している。
そのブランケットの上に、鷹藤は巨体をドーンと仰向けにして寝そべった。言うまでもなく、巨砲は垂直に天を突いている。禍々しい邪気の塊のようなそれは、一度目の射精の前と全く見劣りがしないほどの権勢を誇っている。
「ケツをこっちへ向けろ。そうだ、そのままそっと下ろしてこい」
手下の二人に小突かれ、弥穂は鷹藤の顔面に跨り、そろりそろりと腰を落とし始めた。
立て続けに三人の男に貫かれた女の肉は、心なしか先ほど目にしたよりも腫れぼったく見えるが、コンディショナーの香りが清純な印象を添えている。これから徹底的に汚しつくす女の肉に敢えて香りの化粧を施す。汚れのないものを汚すその悦び、悪趣味に、鷹藤は自ら酔いしれた。
たっぷりと涎をまぶした舌が、ジュルジュルと音を立てながら肉の芽を吸い上げる。ビクっと背筋が伸びる。憎むべき男のものだというのに、擦り切れたヴァギナは唾液の感触に癒しを感じるのか、ヒクヒクと息づいてしまう。ほどなくして、膣からトロリとした粘液の味が感じられてきた。
「いやに汁気の多い女だな。よがってばかりいないで、俺のもしゃぶれや」
鷹藤が言うと、すかさず手下の二人が弥穂の頭頂部を抑え込みにかかる。
「ああ、こんなこと……」
シックスナインの体位に、弥穂は当惑の表情を浮かべた。
「グズグズするな!」
鷹藤に軽く尻を打たれ、弥穂はおずおずと竿に舌を這わせ始めた。
「マンコもケツの穴も丸見えだぞ。旦那には尻は舐めてさせてたのか、ええ?」
鷹藤は舌で弥穂の滴らせた愛液を掬い取ってはアヌスへ塗り込んだ。夫の手にも、目にも触れさせたことなど一度もない排泄器官を、嫌悪すべき中年男の舌先の前に晒されている。
ツン、ツンと軽く触れただけで、桃尻が大きく左右に振り乱される。不快な舌の狼藉から逃れようとしているだけなのだが、その動きが帰って誘うような淫猥なダンスを思わせ、男達をニヤつかせる。
「くくく、そんなにケツをクネクネさせて、お楽しみのところ悪いが、ちょっとはお返しもしてくれよ。な?」
アヌス責めに邪魔されて、口唇奉仕が遅々として進んでいなかったところ、鷹藤の毛深い両脚の脛が弥穂の後頭部を押さえつけた。
「う、うぐぅぅぅ」
野太い肉茎を、いきなり根元まで咥えこまされ、軽くえづくような切迫感を喉奥に感じる。涙目を浮かべながら、首を左右に振ろうにも、鷹藤の両脚によりがっしりと固定されていてビクともしない。
口腔が完全に占拠され、呼吸は鼻からになるが、野獣のような性臭が鼻孔を突いて嘔吐感に拍車をかける。(うう、苦しい……)
口腔の圧迫感、痛苦とは裏腹に、下半身への刺激は知らず知らずのうちに快美感を増してきた。媚肉から蟻巣渡りを経て菊蕾というルートを絶え間ない舌の往復が、不意に、思わせぶりに、中断される。ほとんど反射的に、舌先との摩擦をねだるように、腰が上下に動いてしまう。(ああ、私、何をしているの……)
しまった、と思っても時すでに遅しで、稲田と西野がすかさず囃し立ててくる。鷹藤は弥穂から浅ましい反応を引き出して得意げだ。
「はしたない人妻だぜ。そんなに欲しいのか?いいぞ、跨れよ」
手下二人に二の腕を掴まれて起立させられ、鷹藤の方へ向き直った。眼下に見える肉棒は、自分の口腔内で温められて、一層勢いを増しているように見える。
「遠慮するな。下の口で咥えろよ。旦那のよりも好きなんだろ」
「ああ、やっぱり、怖いです……」
自ら肉の凶器を迎え入れるのは、縛られて無理やりねじ込まれるのとは全く違う。女の細腕ほどもあろうかというほどの剛棒を前に、足がすくむ。稲田が茶々を入れる。
「奥さん、いいんだぜ、俺らは。縛りあげて無理やりハメる方が好きだから。なあ、西野?」
「ああ、今度は片足宙吊りにして立位で突きまくるのもいいよな」
西野がペンダントライトを設置した天井のレールを指さして言う。
「そ、そんな……もう、縛られるのは、イヤ……」
だったら早くしろ、とばかりに男二人は若妻の肩をがっしり掴んで下方向へ押さえつける。女の脚力では抗えるはずもなく、ガクりと膝が折れ、女の中心が肉の凶器へと吸い寄せられていく。自らの唾液で濡れ光ったペニスの切っ先が、ついにクレバスに触れた瞬間、哀愁漂う音色で若妻が「あぁぁ」と鳴く。男達が生唾を呑む音が聞こえてくるほど、悩ましい瞬間だ。
媚肉が亀頭を何とか吞みこもうとするが、円滑には進まない。二度目の挿入とはいえ、王冠部の張り出しは経験の浅く新鮮な弥穂の女肉には負担が大きいのだ。奥歯を噛みしめるような苦悶の表情を浮かべる弥穂に、
「まぁ痛いのは初めだけだ。知ってるだろう。中に入っちまえば、極楽気分を味わわせてやるんだから、ちっとは我慢しろ」
身勝手な男の言い分を非難する余裕もなく、若妻は白い喉を突き出すように天を仰ぎながら、少しずつ腰を落としていった。恐怖に立ち向かおうと、懸命に夫の優しい顔を思い浮かべようとする。だが、肉刀が膣襞をガリガリと削りながら侵入を深めていくにつれ、脳裏のそのイメージも罅割れ、原形を失っていき、やがてすべての意識が膣内の粘膜の焼けただれるような疼きへと収斂していった。
(ああ、こんなの、気が変になってしまう……)
鷹藤のペニスを根元まで呑み込んでしまうと、弥穂は改めてその精気の横溢に気圧された。膣全体が一寸の隙もないほどに充たされる。稲田と西野のサイズも夫のそれよりは一回り大きかったが、やはり親玉である鷹藤の男性器は、別格だった。
さらに弥穂を当惑させたのは、騎乗位特有の深度だった。鷹藤の長槍はもちろん正常位でも子宮口を強振したのだが、上から跨る場合はそれとはまた異なる刺激が女を揺さぶる。なにせ、自分の体重が亀頭と子壺の接点に思いきりのしかかるのだ。
弥穂は、姿勢を前景に崩し、両手の平を床のブランケットの上に突き、少しばかり腰を浮かしている。切っ先に秘奥が突き刺さったら、自分の身体はどうなってしまうのか……
「ふふ、遠慮するなよ。奥で味わっていいんだぞ。ほぉら」
「あぁぁぃぃぃっ!」
鷹藤が不意に二発、ドスンドスンと下から腰を突き上げてきた。王冠部で強かに子宮口をノックされ、弥穂はもう喘ぎを制止できなかった。膣から脳天へ抜ける快感の信号に背筋が痺れ、態勢を保つことすら難しくなった弥穂は、思わず上半身を前に倒しそうになる。だが、鷹藤はそれを許さなかった。
「まだネンネするのは早いだろ。ほら、背中をピンと伸ばせ。そうだ、俺が支えてやろう」
鷹藤は左右の手の平を弥穂のそれと絡めた。
鷹藤の凶器に女の源泉を突き破られそうな感覚に陥る。必死で理性を保ちたくて、繋いだ鷹藤の手をギュっと握りしめてしまう。まるで恋人同士がするような甘い体位に、弥穂は当惑した。
(ああ、そういえば……)
弥穂は夫との情事でも、求められて稀に騎乗位で交わることがあった。だが、今と全く同じように奥に当たる感触が恐ろしく、途中で正常位への切り替えを懇願したものだ。優しい零士はすぐにそれに応えてくれたが、今現在自分が対峙しているこの借金取りの男が、それを許してくれるとは思えなかった。(このまま続けていたら、私、また……)
「ほら、腰を前後に動かせ、ゆっくりでいいぞ」
鷹藤に言われ、恐る恐る腰を前後にグラインドさせていく。膣の粘膜が亀頭や茎銅と密着し、馴染まされる。息が詰まりそうな圧迫感が次第に甘い痺れへと変わっていく。(ダメよ、感じちゃだめ……)
「だいぶ良くなってきただろう。じゃあ次は、腰で八の字を書け」
「ええっ……あの、こ、こうですか……わ、分からないです、むっむふぅぅん……」
「ははは、分からないとか言いながら、やけにエロっぽく腰を振るじゃねえか奥さん」
「口も半開き、鼻もピクピクさせやがって、もう鷹さんのデカチンにメロメロだな」
「ふふ、お前ら、せっかく弥穂が気分だしてるんだ、茶化すのはやめておけ。なぁ、弥穂。もっと楽しんでいいんだぞ。そうだ、なるべく上半身を動かさないで、腰だけをグリグリとするんだ。おお、おぉ、そうだ。うまいじゃないか」
臼で穀物を挽くような運動で、膣内が攪拌される。柔軟性に富んだ新鮮な媚肉に、鷹藤のペニスの形状を記憶させているような気分になる。夫との愛の営みの思い出が、淫惨な獣の交わりで塗り替えられている。そんなは疚しさに苛まれるのだ。
たまらず、腰の動きを中断しようものなら、下から催促するようにグイ、グイと腰を突き上げられる。そうした小競り合いを何度も繰り返すうちに、弥穂の瞼の裏から、夫の像が次第に霞んでいった。
「だいぶとろけてきやがったな。今度は上下運動だ」
鷹藤に導かれ、弥穂は両足の裏をぺたりと床につけて、まるで和式便器に跨るようなポージングを強いられた。
「こんなの、は、恥ずかしいです……許して……」
「なに、直に他人の目など気にならなくなるさ。おい、お前ら、手伝ってやれ」
「ああ、何をするの、放して!」
手下の二人に、左右から両腕を奪われた。腋下に回された手で力任せに上半身を揺さぶられる。強制的に身体を持ち上げられては、落下させられる。尻の重みで切先はますますきつく秘奥を突き刺す。屈曲した膝関節がしなやかに自重を吸収し、弾む。勢いがついた腰のバウンスはもう意志の力では止められなくなりつつあった。
「ひぃぃぃぃ、ダメ、止めてぇっ、し、しないで!」
必死に許しを乞うても、聞入れられるわけもなく、何度も何度も串刺しにされる。そのうち、喜悦の悲鳴はより大きく、高く店内に響き始めた。左右から挟撃する男達が弾む双乳にむしゃぶりついても、弥穂はもう抗うことすらできないでいる。
「た、鷹藤さん、も、もう限界です、許して……」
哀れっぽく、潤んだ瞳で眼下の凌辱者を見つめる。男は、薄笑いを浮かべながら言う。
「で、なんて言うんだ、そういう時は?」
「いっ、い、イカせて、くだ、さい……」
「はぁ?何言ってるかさっぱり聞こえんなぁ」
「あぁ、もうイキそうなんです、むぅぅん、い、イってもいいですか?お、お願いしますっ!」
「いいだろう、それくらいはっきりとおねだりしてくれよな。いいぞ。こうしてやろう。ほれ、ほれ!」
弥穂の尻が吸い寄せられるように落下するその瞬間を狙って、鷹藤の剛直がアッパーカットを繰り出す。性器と性器が重力の力も借りながら衝突する。ほんの二度、三度とコンタクトするだけで、弥穂を決壊させるのには、十分だった。
「は、はぁぅぅぅぅぅ、い、いっ、イク、いっちゃう、ああああんっ!」
ビーンっと背筋を仰け反らせ、電気椅子の拷問刑を受けているかのような痙攣の後、弥穂は左右の男らの手を振りほどいて鷹藤の胸元に崩れおちた。快楽の波動を身体から迸らせながら、呼吸を荒げる若妻の乱れぶりに、鷹藤は満面の笑みを浮かべた。
節くれだった野太い指が後頭部を撫でさすってくる。嫌悪すべき存在の愛撫なのに、甘いったるい多幸感に包まれてしまう。後に弥穂はこの瞬間を幾度となく思い出し、その度強烈な自己嫌悪に陥るのだったが、この時は、とにかく絶頂へと導いたこの男根に完膚なきまでに屈してしまっていた。
昇天し、息も絶え絶えの弥穂の耳元に、鷹藤はこれまでとは打って変わった甘い声色で囁き始めた。
「俺たち、ずいぶん相性がいいみたいだな。俺のデカマラは初め痛がって泣きわめく女が大半なんだが、弥穂のマンコは初日からご機嫌だったな。もう旦那のことはきれいさっぱり忘れて、俺の女にならないか?」
「ああ、恐ろしいことを、言わないでください。主人と別れるくらいなら、死んだ方がましです」
「はは、どの口が言うんだ?あれだけ盛大に気を遣っておいて」
「女を無理やりこんな風にして、卑怯です」
「無理やりだ?自分から俺の方に抱き着いてきた癖に。ほんの数分前のことだぞ、もう忘れたのか?」
「……」
「返す言葉もないか?とにかく、もうお前のアソコは俺なしでは生きられない。直にあんな奴のことなど思い出すこともなくなるさ」
不敵に笑い言いながら、鷹藤が腰を「の」の字に回して膣内を攪拌すると、絶頂の余韻が抜けきらない弥穂は再び甘い吐息を吹きこぼし、鷹藤の肩の上に添えた指に力が入る。
「熱々カップルって感じですねぇ、よく撮れてますよ」
ふと顔をあげると、西野がニヤニヤしながらスマホのカメラをこちらに向けているのが目に入った。
「ひぃぃ、と、撮らないで、撮っちゃいや!」
「撮らないでも何も、鷹さんとの二回戦目は初めからしっかり記録されてるんだけど?」
稲田が、傍らのサロン用ワゴンの上に乗せたスマホを弄りながらいう。至近距離で、即席の夜具の横から、情事が収められていたと知り、弥穂は蒼ざめた。
「そんな……消して、そんなの消してください!」
「奥さん、バカなの?消すわけないだろ、どう考えてもよぉ」
「夜逃げできないように、この動画が担保代わりになるってわけよ。なぁ、後でこれ鑑賞しながら呑もうぜ」
「ああ、あんまりよ……」
「ふふ、あとでじっくり動画で確かめるといい。お前がどれほどヨガリ狂っていたかを」
鷹藤が腰の動きを再開してきた。上半身が抱き寄せられ、柔らかな肉丘が、男の筋肉質な胸倉との間で押しつぶされるようにムギュウと変形している。その乳や背中、更には尻肉もこね回される。手の愛撫と同調するように、巨根がグリグリと膣壁を抉ってくる。女の源泉から熱いマグマがドロリ、ドロリと噴き出してくる。さきほど下山したばかりの魔界の頂に向けて、再び肉体が歩みを始めるのを感じ、弥穂は狼狽えた。
(ダメ、いけないわ。撮られているのよ)
カメラを意識することで、何とか乱れまいとする。石黒に犯された時は、撮られているという意識が官能の芽を摘んでくれたが、この日は状況がずいぶんと異なっていた。深い絶頂に理性の芯が融解している。鷹藤の肉棒が膣奥をコン、コンとノックするだけで全神経がそこに集中させられる。レンズの存在など、つい意識の後景に退いてしまう。
「もう、突かないで。これ以上、奥は、ダメなんです」
「また気をやりそうなんだろ?」
下唇を噛みしめながら、弥穂は頷いた。
「ですから、もう終わりにしてください。夫を、裏切りたくないんです」
「そうかい。だが、俺は一発抜いた後だからなぁ、まだまだ腰を振り振りしたいんだよ、こうやってな」
「ひぃぃ、し、しないで!」
「終わらせてほしけりゃ、俺がムラムラするような台詞を言うとか、色々工夫してみろよ」
「な、何を言わせるつもりなんですか……」
「ん?そうだな例えば……」
鷹藤が耳元で吹き込む口上に弥穂は眉根をきっと寄せた。とてもまともな神経では口にできるような台詞ではない。だが、次第に高まる男のピストンのペースに弥穂は理性を削られていた。とにかくこのまま突かれるがままされていれば、身体が悪癖を覚え、どんどん魔界の悦びから抜け出せなくなる。そんな焦燥感から、つい強いられた口上が口をついてでてしまった。
「……れ、零士さん、私、鷹藤さんの、おチンチンに、く、狂ってしまいそうなの、許して、あああ」
哀切感に充ち、しかし同時に淫ら極まる吐息混じりの告白には強いられているとは思えないほどの真実味があった。若妻の被虐美に充ちた裸身と相俟って、鷹藤の輸精管に強烈な圧がかかった。もう引き返せないゾーンにまで競りあがった精液を感じ、鷹藤は叫んだ。
「ちっ、なんて色っぽい女なんだ……いいぞ、弥穂、狂わせてやる。ミルクぶちまけてやるから、たっぷりと味わえ!おぅ、おおおおお!」
「ああ、鷹藤さん、そんなは、激しすぎますっ、はっ、ま、また、い、イク、あああああっ!」
いわゆる「抱きつき騎乗位」の姿勢で絡まった二人は、期せずして同時にオルガスムスに達した。男の切っ先から精液が勢いよく噴き出し、びしゃ、びしゃと音が聞こえそうなほどの水圧で子宮口に飛沫浴びせられるのが、自分でも感じられる。借金のかたに無理やり犯されているという事実も忘れ、まるで男のスペルマが自らの絶頂を祝福してくれているかのような、歪んだ充足感に弥穂は心を奪われていた。