[あらすじ]
人妻で美容師の弥穂は、夫の零士とともに小さなヘアサロンを開業する。だが時を同じくして、新型ウィルスの伝染病が日本で猛威をふるっていた。

客足は遠のき、ついにはロックダウンで街はゴーストタウン状態に。
ウイルスの全世界的な拡大を前に、夫婦の蓄えはみるみる枯渇していく。
友人で、地元の信用金庫に勤める下村にだまされ、零士は筋の悪い金を掴まされる。やがてヤクザまがいの借金取りが現れ、零士は強引に危険なウイルスの"除染現場”へと連行されてしまった。

最愛の夫と引き裂かれた弥穂。零士が過労によって倒れたことで、「返済の代わりに」と、弥穂は借金取りたちによって身体を弄ばれ、犯されてしまった……。

縋るような思いで下村に助けを求める弥穂。だが、卑劣漢の本性を現したその男の手で、決して引き返せない、性の奈落へと引きずりこまれていった…… 。

2026.01.23 永井 亮
凌辱、NTR
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その日、弥穂はもう一日中うわの空で過ごした。午後は、客足も伸びず、弥穂に割り当てられた客はたった一名だった。空いている時間は、休憩時間を店の控室で過ごすのが通例だが、同僚に話しかけられるのがたまらなく億劫だった。
(もう、今日は早く上がらせてもらおう)
いつもは、最後まで残って、進んで清掃や雑用を引き受けていた弥穂だったが、流石に今日は定刻で帰らせてもらおう。そう思っていた矢先、入社2、3年目の若手に声をかけられた。
「あのぉ、園川さん、今日夜ちょっと手伝ってほしいことがあるんですけど、いいですかぁ?」
「え、は、はい。なんでしょう?」
「よかったぁ!わたしぃ、今日月に一回の備品棚卸の当番でぇ、同期のコと一緒とペアでやることになってたんですけどぉ、その子が今日忌引きで急に休みになっちゃってて。一人だと大変なんで、園川さん手空いてないかなぁって」
「わかりました……後で、やり方教えてください」
「閉店後にぃ、消耗品の個数確認していくだけなんで簡単なんですけどね。じゃあ、またあとでお願いしまーす」
 女は、小峰玲奈といった。今どきの女子、という感じで、化粧も話し方もギャルっぽい。弥穂にも気さくに話しかけてくれ、初めはありがたかったが、坂上香苗と同様おしゃべりが大好きな質で、今の弥穂がもっともありがたくない相手であった。特に、二時間に渡って怪老人に嬲られた今日は……。帰宅が遅くなることが確定し、弥穂は心の中で深くため息をついた。

「お疲れさまでした~、園川さん手伝ってくれて、サンキュウでーす」
 備品管理の業務は、拍子抜けするほど早く終わった。店には、弥穂と小峰、そしてなぜか坂上が控室に残っていた。
「お疲れさまでした。じゃあ、私、あがりますね」
弥穂が、更衣室の方へ足を向けようとすると、玲奈がゆく手を阻むんできた。
「せっかくだし、ちょっと飲みませんか?奥に冷蔵庫あるでしょ?店長の差し入れでビールとか酎ハイとか、残ってるんでぇ」
「えっと、ごめんなさい、今日は、ちょっと疲れてるので」
「ふふふ、そうですよねぇ、あーんなハードな接客されてたら、クタクタですよねぇ、無理もないですぅ」
「えっ……な、何のことですか」
「わたしぃ、見ちゃったんですよねぇ。もう、ほんとにびっくりして今日仕事が手につかなくなっちゃって。是非とも色々お話聞かせてもらおっかなぁ、って思ってたんだけどぉ。どうやって男性客のファンを作るのかとかぁ」
「……」
 弥穂は、急激に心拍数が高まるのを感じた。目の前にいる、この年下の女の口ぶりは、語尾こそ丁寧語だったが、視線やトーンから侮蔑的なニュアンスを匂わせてくる。おそらく、橋詰との間の情事を、覗き見されたのだろう。このまま立ち去れば、何をされるか分からない、下手をすれば、同僚たちに吹聴されるかもしれない。弥穂は、返す言葉も見つからないまま、立ち尽くしていた。
「私も、是非話を聞かせて頂戴。あのおじいさんのあっちの味はどんなだったかとかね」
 控室から、仏頂面に腕組みをした坂上香苗が現れた。弥穂は、刻々と状況が悪化していくことを自覚し、腋の下にイヤな汗が滲んでくるのを感じる。
「全部撮られてるんだから、しらばっくれても無駄だかんね」
坂上は、弥穂の目の前にスマホの画面を突きつけた。そこには、チアガール姿で、老人の股間に口を寄せる弥穂の姿がしっかりと記録されていた。
「あ、あぁぁぁ!」
 決定的な証拠を握られていると分かり、弥穂は顔を覆いながら、絶望の嘆息をもらした。
「わたしぃ、ほんとに園川さんのこと尊敬してたんですょぉ。東京の有名店で働いてたっていうし、入ったばっかなのにバンバン指名とれてて。それで、どんな接客してるのか、勉強させてもらおっと思ってチラッと様子を見に行ったのぉ。そしたら、なんかチアガールの恰好した園川さんがお尻フリフリしちゃってるの。おまけにあのおじいさんにお尻叩かせたりしてて。私ぃ、もうパニック状態で思わず香苗ねぇさんのところに駆け込んじゃったの。そしたら、ねぇさんが証拠のビデオ撮ってこいていうからまた戻ったのね。そうしたら、ちょうど園川さん、おじいちゃんとディープキス中で。ああ、もう説明するもの恥ずかしいわぁ」
 小峰の話からするに、どうやら股間を指で弄られ、絶頂に達するシーンも、その後のフェラチオも、全て動画に納められているのだろう。弥穂は、もう目の前が真っ暗になる。坂上が、悲嘆に暮れる弥穂をさらに揺さぶる。
「あのねぇ、園川さん、あなた自分が何やってるか分かってるの?こんなことがバレたら、お店、営業停止になっちゃうよ?こんなサービスまでするお店だってことになったら、警察沙汰になるわ。そうしたら逮捕されるのはあなただけじゃ済まないよ?店長だって、この店のオーナーだってただで済まない。もちろん、私たちだって失業しちゃう。それ、分かってる?」
「あぁ、そ、そんな……」
「で?なんでこんなことしてるの?どうせお小遣い稼ぎなんでしょうけど。あと、今日のおじいさん以外にも、毎日毎日柄の悪い連中ばかりあんたのところに来てるけど、みんなそういう関係なの?」
「違うんです、そんなんじゃ、ないんです……お願いです、このことはどうか内緒にしててください。ちゃんと、事情を説明しますから……」
 肩を落とした弥穂は、二人の女に、控室へと連行された。
「……そういうわけで、借金を減らしてくれるというので、あの橋詰という男の相手を
することになったんですが、なんだかんだと文句をつけられて、結局何も……」
 弥穂は、同僚二人の誤解を何とか解こうと、これまでの経緯を包み隠さず語った。だが、弥穂の窮状を聞くにつけ、二人は逆に嗜虐心に火をつけられたのか、猫が鼠を嬲るように、意地の悪い追及を始めた。
「ふーん、でもさぁ、あんなことまでさせておいてぇ、お小遣いくらいもらったんじゃないの、普通考えてさぁ」
「ほら、財布出しなさいよ。私たちの職場を犠牲にした犯罪行為で稼いだお金、全部吐き出しな、さぁ」
 坂上の剣幕に急かされ、弥穂は泣く泣く財布を開き、中の金をテーブルの上に並べた。
ほんの一万円ほどの現金しかなかった。
「ふーん、意外に割に合わないのね。とにかく、不当利得であることはたしかなんだから、お金は没収するわ。いいわね?」
「……はい」
 借金苦に喘ぐ若妻から、さらに金を毟り取る。理不尽な要求にも抵抗できない弥穂の様子に、二人は益々勢いづく。
「あとぉ、やっぱり興味あるなぁ、園川さんがどんなにエロい身体してるのか、私ぃ、見てみたいんだよねぇ」
「そうね。私たち、それ知っておく権利あるよね。犯罪現場の証人なんだから」
「ああ、犯罪だなんて……お願いです、もう許して……」
自らの不幸をさらけ出しても、一切慈悲を与えてくれようともしない。同性の二人になら、同情してもらえると思っていた自分の甘さを呪っても後の祭りだ。
「とりあえず、全部脱ぎなよ」
「い、イヤです、どうしてそんなことまで」
「いやなら、これから店長に電話するわ。あなた、この店だけじゃなくて、美容業界全体からも追放してやるから」
「うぅぅ、それは……」
 とにかく、この蛇のような女たちの言うなりになるしかない。このことが露呈すれば、いずれ復活する自分たち夫婦の店にも支障が出かねない。弥穂は、血が滲むほど強く下唇を噛みしめながら、着衣に手をかけた。

ジーンズの下から、いきなり露わな繊毛が覗いた。下着を何も纏っていないことが露呈し、坂上と小峰が囃し立ててくる。
「呆れた、ノーパンじゃん。変態なの?」
「そ、そんな言い方はよしてください。あ、あの男に、取られたんです」
「取られたっていうかぁ、プレゼントしたんじゃないんのぉ?ふふふ」
 小突かれ、急かされながら、次に弥穂はニットセーターを脱ぎ捨てる。極小のブラに包まれた豊かな胸の膨らみに、女二人は感嘆した。
「わぁぁ、でっかぁい。ふふふ、さわっちゃおうっと」
 小峰の手が、肉丘を下から持ち上げると、弥穂は思わずその手を払いのける。だが、後ろに回った坂上に羽交い絞めにされてしまう。
「うちらにもデカパイお触りさせてよ。お小遣いあげるからさぁ、うふふふ」
坂上が囁きながら、うなじや耳の裏に舌を這わせてくる。嫌悪感で、鳥肌が立つ。逃げ出したいが、坂上の腕力が意外に強く、振り払うことが出来ないでいる。そうこうしているうちに、小峰が極小のブラをグイっと持ち上げたので、あっけなく左右の乳輪が飛び出した。
 小さめで、色は、ほんのりとした薄紅色だ。梅の花を思わせるようなその様子は、どんな男にも愛されるであろう可憐さを備えている。
「ふふ、出た出たぁ!香苗ねぇさん、感度チェック、いっちゃっていいですかぁ?」
坂上が頷くと、小峰が両手の平を弥穂の乳頭にぴったりとくっつけては、円運動を始める。摩擦に、午前の記憶が呼び起こされるのか、弥穂はあっといまに官能に火をつけられ、たちまち可憐な突起を尖らせてしまった。
「あらあら、ずいぶん気が早いのねぇ。やっぱり人妻はすごいわ。いつも旦那さんに愛されてるせいかしら」
「でもぉ、香苗ねぇさん、この人今ご主人と離れ離れでしょう。寂しくて溜まってるんじゃないのかなぁ?」
「そうかもねぇ。借金がどうのこうのとかは口実で、案外好きであんなおじいさんにまで手を出したんじゃないかしら」
「ひどい、そんなはずないじゃないですか……」
顔だけでなく、スタイルから胸の美しさまで、美の観点で、到底及ばない弥穂に対する嫉妬心からか、二人は何とかして弥穂を貶め、留飲を下げようと必死だ。
女ならではの繊細なタッチで弥穂の欲情を誘う。唐突に、坂上の指が、ぴったりと閉じあわされた弥穂の腿の間に忍び込み、乱暴に会陰を弄った。
「ふふ、この子、もう男でも女でも関係ないって感じじゃない」
 坂上の指が、微かに濡れ光っている。
「いやだぁぁ、園川さんってどんだけスケベなのぉ!幻滅しちゃったわぁ」
 小峰が調子を合わせて、弥穂の羞恥を煽り立てる。もうたくさん、とばかりに、弥穂は身を捩り、この痴女二人の手を振り払った。
「変態の癖に、素直じゃないわね、こうしてやるぅ!」
坂上が、右手を大きく振りかぶり、弥穂の尻の上に平手を叩きつけた。パシーン、恐ろしい音が響き渡る。
「わぁ、いい音。ってかすんごい、お尻ブルンブルンさせてて、エロ~い」
 小峰も調子づいてスパンキングに加わる。昼間、橋詰に痛めつけられた腫れがまだ完全には癒えていない。女の力とはいえ全力でビンタされる痛みは耐えがたい。弥穂は涙目になりながら許しを請うた。
「謝るくらいなら、最初から反抗しなければいいじゃない、バカねぇ」
「ねぇねぇ、香苗ねぇさん、あたし段々分かってきたの。園川さんは、マゾ、なんだよ。お仕置きがされたくて、痛い目にあわされたくてワザと怒られるようなことしちゃうんじゃない?ねぇそうでしょ、園川さん?」
「違います……ほんとに、痛いくて、辛いんです。もう言うとおりにしますから、打たないで……」
 全面的に降伏を強いられた弥穂は、無防備なポーズで身体を開かされた。まず、直立の姿勢から、左足を高く持ち上げては腰の高さほどもあるテーブルの上に乗せ、さらに両手を頭の後ろに組まされた。胸も、股間も、いや下から覗き込めば尻の穴さえも露わになっているだろう。際どい裸体画のモデルのようなポージングに、坂上と小峰は邪悪な笑みを浮かべる。
「ははは!傑作だわ、変態マゾの芸術作品って感じ」
弥穂は、嘲り笑いにも反応せず、固く目を閉じ、視線を脇に逸らせている。だが、サディスト女二人はそうした様子に、さらに血が上るのだった。
「これでぇ、もっと表情がエロくなって、お股からポタポタお汁が零れてたりしたら、完璧じゃないかなぁ?」
 二人は、一切の防御を失った裸身の若妻に再びまつわりつき、愛撫を再開した。前後を挟み撃ちにされ、弥穂の反応のひとつひとつを確認しながら、性感帯の発掘に余念がない。坂上が、首元から背筋にかけて、長い舌をスーッと這わせると、弥穂は寒気と共に総身をブルんと震わせた。
「ん?何、今のは?」
「な、なんでもありません」
「じゃあもっかいやってみようか、ほぉら」
「あ、あぁぁん」
「園川さん、見てたらバレバレだから。ねぇ、背中が性感帯なんでしょぉ?ねぇほら、正直に言いなよ、じゃないとねぇさん、しつこいよぉ?」
「……うぅぅ、背中が、感じます……」
こんな風に、弥穂は脇の下や、臍の周り、あるいは膝の裏など、あちこちを『身体検査』された。全身がレズビアンの唾液まみれになった頃には、もう弥穂は頬を紅色に染め、息遣いも荒くなっていた
「欲求不満の人妻、絶賛発情中、って感じね。さて、こっちの方はどうなっちゃったんだろうねぇ」
坂上の中指が再び弥穂の股間を襲う。指先で、敏感な突起をピンと弾かれると、弥穂はたまらず叫んだ。
「ひぃぃ、さ、触らないで、あ、あぅぅ」
「わぁ、すんごい敏感じゃん」
「そ、そんなこと」
「あ、またウソついてるぅ。ねぇお姉さま、ビシビシやっちゃいましょうよぉ」
クリトリスを『デコピン』のような形で繰り返し、打たれると、弥穂はもうたまらず、腰をクネクネとしながら許しを請う。
「お願いです、これ以上は、もうやめて、つ、辛いんです」
「えぇっと、それはつまり気持ちいいからもっとして、っていう意味でいいんだよねぇ、マゾ語では?」
「違いますっ!ほんとに、もう、無理なんです、お願いしますから!」
強すぎる刺激から何とか逃れようと、懸命の懇願をするが、坂上と小峰は全く取り合わない。ついに、弥穂は『マゾ語』(即ち本来の意図とは真逆の言葉で許しを請うこと)を強いられた。
「も、もうそこが、く、クリトリスが、敏感で、めちゃくちゃ気持ちいいいから、もっと乱暴にせ、責めて、くださいっ……」
 羞恥に震えながら、血を吐くような思いで言わされた台詞だったが、悪ノリのレズビアンたちは、待ってましたとばかりにこの言葉に飛びついた。
「オッケー、ようやく素直になったねぇ、じゃあ私、全力で擦っちゃいますねぇ、そーら」
「い、いや、ちが、違います!話が、違うじゃないですか、ああああああ!」
ぷっくりと充血した肉芽に、小峰の指先が添えられ、高速の振動が加えられる。すると、弥穂はもう体重を支える右足は思わず爪先立ちになってしまう。毒気を含んだ血が全身を巡り、捌け口を求めて暴れまわるような感覚。
(ああ、まただわ、このままじゃ、私、あああの時と同じじゃない……)
 昼間に橋詰によってもたらされた絶頂の記憶が、まざまざと蘇る。今まさに、あの非道徳的な悦楽の頂に続く道を全速力で駆け上がっているのが、自分でもよく分かる。借金取りだけではなく、同性の同僚にまで淫らな姿を晒すなど、あってはならない。しかも、目の前のこの女二人は、おそらくレズビアンで、弱みを見せればズルズルと関係を迫られるだろう。
(ああ、あなた、助けて……)

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