[あらすじ]
私の名前は、笠谷摩耶。派遣社員。派遣先の会社は例の新型ウィルス感染爆発の影響で全館閉鎖。契約の都合で、在宅勤務も認められず、一時休業状態に。ひそかに好意を寄せる男性社員から、自宅で仕事を手伝ってほしい、と言われてから、私の人生は大きく変わってしまった。

凌辱専業作家が描く、女性一人称作品。「拗らせ女子」が語る、甘く、切なく、狂おしい奈落。

2026.01.11 永井 亮
女性一人称、ハード、処女、拗らせ
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会議室を飛び出して、廊下を抜けた。ハイヒールも脱ぎ捨てて、裸足で全力疾走して、廊下の扉を開けると、中はオフィエリアだった。夜の夜景と、複合機からの光以外は、真っ暗闇。どれくらいの広さなのかも、はっきり分からない。私は、デスクの下に身を隠した。
 これから、どうしたらいいの…裸の姿のままじゃ、帰れるはずもない。だけど、このままここでじっとしていたら、すぐに見つかっちゃう。添田さんは、今頃、どうしてるんだろう。大金持ちの投資家の前で、優奈ちゃんが慰み者にされている。その場に、彼が立ち会う。想像するだけで、胸が苦しくなる。彼は、そんな不正義に抗議するだろうか。あるいは、他の男達と一緒になって…そんなの、イヤだ。
 ほどなくして、オフィスの照明が灯された。と共に、男達の怒号とも歓喜の声ともつかない叫び声が聞こえる。デスクやキャビネットを乱暴に蹴り上げたり、書棚に収まった書類を宙に放り投げたり、まるで強盗のような振る舞いをしている。信じられない。これが、添田さんが何とかして慰留しようとした社員達だなんて…
 足音が、近づいてくる。もう、今から飛び出しても、逃げきれないだろう。こうして身体を小さく丸めて、彼らが不注意にも見落としてくれることを、祈るしかない。
「みーっつけ」
「ひぃっ」
 私は、呆気なく発見されてしまった。しゃがみ込んだ鈴原が満面の笑みを向けてくる。もう、お終いだ…
「しーっ。静かにしないと、見つかっちゃうよ」
「助けてください、お願いです、このままでは…」
「そうね、大変なことになっちゃうわね。ふふ、支店長の飯塚さんが、あんなことを言っちゃったから、今更取り返しつかないし」
「一体、何を言ったんですか…?」
「今まで頑張ってくれた現地社員のみんなのために、添田君が恋人のあなたの身体を共有することを申し出てくれた、好きにしていいって、褒美としてね」
「あ、あり得ません、絶対に!勝手なこと、言わないで!」
「私に言われても困るわ、文句なら支店長に言ってちょうだいよ。社長は、現地社員にはせいぜいアクシデントを装ってあなたのヌードを見せてやるくらいでいいって言われてたんだけど、それだけじゃあ済まないだろうなぁ」
「私、どうなるんですか」
「え、それ聞く?ふふ、そりゃあ、輪姦されるんでしょうね」
 男達は、十名はいる。その、全員と…。添田さんの力になれると思って、インドネシアまで来たけど、こんな形でだなんて、ひどすぎる。
「なんとか、していただけませんか…あの人たち全員とだなんて、無理ですっ!」
「そうねぇ、フェラだけで我慢するように、私と染谷君でなんとか説得してあげるくらいならできなくはないかもねぇ」
「ああ、それで、それでお願いしますっ!」
犯されるよりは、よほどマシだ。藁にもすがる、とはこのことだ。だけど、タダで施しを与えてくれるような相手ではなかった。
「じゃあさぁ、今すぐ電話して添田君と別れてよ。私、染谷先輩のおチンチンがもっと好きになっちゃったから、あなたとはもう終わり、とか言ってさ。それから今日の機内での動画送りつけてあげるから」
 イヤだ、そんな最低なこと、絶対に受け入れられない。
「そこまで酷い裏切られ方したら、さすがの添田君も相当凹むと思うんだよね。そこを誘惑して落としちゃおっかな、って。まあ、最終的には私のペット、M男君になってもらうもりなんだけどね」
「ふざけないでください、絶対に、しません、そんなこと!」
「あっ、そう。交渉決裂ね。はい、生中出しの十連発で決定。せいぜいがんばって」
立ち上がった鈴原の手が、首輪から伸びたリードを乱暴に引っ張った。
「Hey, guys, I found her. Come here, closer」
 オフィスエリア全体に散らばった男達が、私を包囲しながら、こちらに近づいてくる。身に迫る危険を前に、私はまた駆け出した。だけど、今度は、振り切れかった。鈴原が、リードを染谷に手渡していた。屈強な男性の力で私は引き戻された。首輪が、首に食い込んで、息もできない。
「OK, let’s go back to party room. Bring her back」
「何するの、放して、放しなさい、No,No!!」
 現地社員の男達が、染谷の呼びかけに呼応して、私の身体を抱き上げた。十名、ニ十本の手で四肢を掴まれ、お神輿のように担がれて、私はパーティの会場へと連行された。

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