カレと、ワタシと、パンデミックと 派遣社員 摩耶の場合 > 第7章 二人の性欲処理担当、囚われの身
[あらすじ]
私の名前は、笠谷摩耶。派遣社員。派遣先の会社は例の新型ウィルス感染爆発の影響で全館閉鎖。契約の都合で、在宅勤務も認められず、一時休業状態に。ひそかに好意を寄せる男性社員から、自宅で仕事を手伝ってほしい、と言われてから、私の人生は大きく変わってしまった。

凌辱専業作家が描く、女性一人称作品。「拗らせ女子」が語る、甘く、切なく、狂おしい奈落。

2026.01.11 永井 亮
女性一人称、ハード、処女、拗らせ
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恥ずかしさに耐えきれず、机に突っ伏している間に、どれだけ時間が経過しただろう。
橘社長が咳払いをすると、画面から流れる私の喘ぎ声が止まった。私は、顔を上げた。
「で、君たちはどうするつもりかね、この女を」
「派遣社員ですし、さっさとクビにしてしまうしかないでしょうな。いかがわしい活動を社内でされても困りますので」
 人事部長の小平が返答すると、橘社長は鋭い三白眼で睨みつけながら言う。
「それで済むのか?お前、この女が本当にスパイではないと言い切れるのか?」
「え、ですが、さきほどの証言からすると…」
「私には、この女が添田を庇って、ウソをついているように見えたが?」
 何故なんだろう。これだけ辛い思いをしたというのに、添田さんに降りかかった火の粉は払いきれないみたいだ。燻ぶった煙の奥から、再び真っ赤な炎が舞い上がるイメージが脳の裏側で浮かぶ。私はもう死に物狂いで抗弁する。
「…だから、違うって言ってるじゃない!添田さんは、何にも関係ないの!彼を巻き込むのは、言いがかりはもうやめて!」
「こ、コラ、お前、社長に向かってなんという口の利き方をするんだ!」
 慌てた様子の小平を制止するように、橘社長が口を開いた。
「ふふ、この取り乱しようだ。添田とこの女の間にはよほど深い事情があると見える。やはり君らには任せておけん。私と、秘書室の方で、この女は監視することにしよう」
「監視って…一体?」
「しばらくは社長秘書として働いてもらう。少しでも怪しい動きを見せたらすぐに添田を押さえる。もし私の勘違いだったら、そうだな、その時は今の十倍の給料を出してやる。もし君の話が本当なら、それで都合がいいだろう?金に困って身体を売るような女ならな」
橘社長の視線が、威圧するような厳しいものから、いつの間にか、粘着質なそれに変わっていた。笹山課長のそれと同じ、女を視線で犯すような不愉快な眼光。きっと、私は社長にも身体を求められる。無事で済むとは思えない。でも…
「それで、もう終わりにしてくれるんですよね?」
「ああ、いいとも。期間は二週間としようか。二週間怪しい兆候がなければ、君も無罪放免、大金を手にして晴れて退職だ。その後は好きにするといい」
 私は、頷いた。もう、散々恥ずかしい思いもさせられた。今更失うものなんて何もない。添田さんが助かるなら、私はどんなことでも受け入れなくっちゃいけない。
 
北斗物産社長室。本社ビルの四十八階最上階の広大な役員会議室から、廊下を挟んで向かい側に、それは位置していた。他の男性達を役員会議室に残して、橘社長と私は、重厚な扉の向こうの社長室へ入っていった。
社長室は、扉を開けると、目の前に大きな、天井の高さまである本棚(中には、北斗物産の社史等、古めかしく、図鑑のような書物がびっしりと収まる)が視界を遮っている。本棚を左手にして、迂回するように進む。本棚の裏側が、社長の執務室だ。広くて立派なデスクに、異様なほど背もたれの高い革張りのひじ掛け椅子。
その向かいには応接ソファとティーテーブル。そこまでは、ただの社長室らしい社長室だった。私が目を疑ったのは、その応接ソファに腰掛けた、一人の少女の姿だった。
少女は、驚いたような、怯えたような表情を浮かべて言った。
「社長、この方は、一体、どなたですか?」
 少女は、セーラー服を纏っていた。人目を引く様な、絵にかいたような美少女。女子高生、だろうか。でも、どうしてここに、女子高生が???
「ああ、今日からここで働いてもらうことになった、笠谷摩耶君だ」
「そ、そうですか。あの、初めまして、石川、石川優奈、といいます」
立ち上がった少女の姿に、私は目を見開いた。お腹がチラチラと覗くほど、また、太ももがほとんど露出するほど、上も下も極端に短い制服は、控えめに言っても異様だった。「…あ、あの、はい、か、笠谷摩耶です。今日から、よろしく、お願いします」
 石川優奈と呼ばれたその少女が、深々とお辞儀をするので、私もそれに倣った。頭をあげると、少女はまだお辞儀の姿勢を解いておらず、気まずい気分になった。
だが、そんなことは吹き飛んでしまうくらい衝撃的な光景が目に飛び込んできた。お辞儀の姿勢で、突き出す様な形になった少女のお尻を、橘社長が見せつけるように撫でまわし始めたのだ。そうだ、少女は、私にお辞儀しているのではなく、社長のねちっこい愛撫が終わるのをじっと待っているのだ。私は、呆然とそれを見ているしかなかった。
眉間に皺を寄せて、少女の息が少し乱れて始めた。私の角度からは中は見えないけど、もしかしたら、社長の指が悪戯しているのは…お尻だけでなくて、もしかして…。
「しゃ、社長、あの、恥ずかしいので、そろそろ、これくらいで」
「ん?なんだ、いやなのか?私に触られるのが?」
 橘社長が腹立たし気に舌打ちすると、少女は取り乱した。
「ち、違うんです。あ、あの、えっと、早く、ご奉仕をさせてください。今朝は、まだでしたから!」
社長が少女の話を遮るように、突然お尻を思いきりひっぱたいた。バチーンという、肌が悲鳴を上げるようなその音の高さ。少女は、どうもスカートの中にパンティを履いていないようだった。
「ほら、じゃあしゃぶれ。十五分後に来客だ。急ぐんだぞ」
仁王立ちした橘社長のベルトに手をかけて、少女は、大急ぎで下半身を裸にしていった。
 呆気にとられている私に、社長が声をかけてきた。
「よく見ておけ。これが専属秘書の業務だ。君はこの優奈より六つも年上だろう?添田にもしっかり仕込まれているだろうが、この子の奉仕も中々のものだぞ」
私は、すっかり混乱してしまっている。この子は、私より六つ下、つまり十九歳。そして、社長の専属秘書。過激な衣装を身に着けさせて、身体を好き放題に弄んでいる。いくら総合商社の社長だからといって、そんなことが許されていいのか。そして、私もこの優奈さんと同様、橘社長に性奉仕を強いられる…。

美少女の所作の艶めかしさに、私は目を背けた。だけど、橘社長に叱責されて、見ないわけにはいかなかった。左手の五本の指が妖しく蠢いて、中年男性の睾丸をマッサージしている。右手は、真っすぐに突き出た男性のペニスに軽く添えられ、微かな振動でそれを愛でる。
ムクり、ムクリと、社長のそれが角度を上げる。少女は身をかがめ、その下に潜り込んだ。黒ずんで、太い脈が浮き出た、グロテスクな器官。その裏側に、優奈さんの舌が這った。初めは、キャンディでも舐めるように、チロリ、チロリと。それから、少しずつ、唾液の量を増やして、唇を吸盤のようにして吸い付いた。少女の奏でる音が、社長室に木霊している。

「社長、T銀行のお客様が、既にお見えですが」
 美少女のフェラチオの様子に見入ってしまって、背後の気配に気づいていなかった。こちらはいかにも社長秘書、といった風貌の、濃紺のパンツスーツを着こなした女性が立っていた。
「うむ。待たせておけ。優奈。少しペースアップだ」
 優奈さんは、這わせた唇を放さずに、こくりと頷いた。
「それで、社長。この女性は…たしかどこかの部署の派遣社員だったと思いますが」
「ああ、そうだ。一課の添田の女でな。実はスパイの疑いがある。だからここで預かることにした。中々自白をせんので、こってりと責めあげてやる。私が、直々にな」
「そうですか。社長もお好きですわね。では、優奈に面倒を見させましょうか」
社長が言葉もなく、首肯する。目を閉じて今は美少女の奉仕に集中しているようだ。優奈さんは、口でペニス全体を飲み込んで、扱きたてている。私の位置からは、彼女の後頭部が見えているだけだが、その動きと、口腔内の唾液がかき混ぜられる音で、容易に想像できる。私は瞬きもできずに、ことの推移を凝視している。すると、
「あなた、とりあえずその冴えない私服、脱ぎなさいよ」
 秘書らしい女性が突然高圧的に命令してきて、戸惑ってしまう。
「優奈にしゃぶらせながら、新入りのストリップをおかずにするか。いい考えだ」
 社長室で、私は全裸にさせられた。応接テーブルを挟んで、向かい側の橘社長と対峙する形になっている。足元に跪いた少女の唇の奉仕がよほど気持ちいいのか、時折、唸り声を上げている。目は真っすぐにこちらの方に向けられている。粘っこい視線を浴びせられて、私は思わず胸や股間を手で隠してしまう。
「突っ立ってないで、社長にお楽しみいただけるように、工夫しなさいよ」
「え、何を、すれば…」
「ほら、例えばこんな風に」
「あっ!」
 社長秘書が、私の両手を掴んだ。そうして、掴んだ手で私のサイドヘアをかき上げ、そのまま頭の後ろで組ませた。
「こうして、腰をフリフリ、クネクネってさ、してごらんなさいよ」
「うっ…」
 女の手が私の腰にかかって、揺すってきた。こんな動きはちょうど、添田さんの部屋でやったことがあった。あの時も、今も、顔から火が出そうなほど恥ずかしいのは一緒だけど、今はそれに惨めさが加わった。こんな女に堕とされてしまった。また涙が滲んでくる。
「おぅ、いい表情だ。そそるぞ」
 半べそをかきながら腰を捩る私の様子が、この中年男性はいたく気に入ったらしい。笹山課長といい、この橘社長といい、どうして私の周りの地位ある男達は、みんなこうなのだろう。女に、辛い、恥ずかしい思いをさせて、それが楽しいのか。
「ふふ、その調子よ。そういえばあなた、添田君と付き合ってるって?そういう話は知らなかったわ。オフィスで際どい制服で見せつけくる派遣がいるって話は聞いてたけど。だけど、まさか最後にはこうして社長に納品されることになるなんてね。大昇進じゃない」
 侮蔑したようなセリフを耳元で囁かれる。初めはクールな印象だったこの女秘書も、どことなく鼻息を荒くして、私のうなじや鎖骨にキスを浴びせてきた。改めて思う。男だけじゃない。私の周りは、女も狂ってる。西村や前島とそっくり同じだ。サディストで、レズビアン。どうして、私はこんな歪んだ人格の人間ばかりを吸い寄せてしまうんだろ…。
「さて…そろそろ仕上げるか、いくぞ優奈、お、おっ、おぉぅぅぅぅ」
 地底から響いてくるような牡の叫びを上げながら、橘社長は果てた。その間、哀れな美少女は後頭部掴み上げられて思いきり引き寄せられている。ああ、あんな風にされたら、きっと放たれた精液が喉の奥を濡らしている。きっと、とんでもなく辛いだろう。想像するだけで、胸が苦しくなってくる。
 長い咆哮がようやく止むと、橘社長は美少女の頬を軽くピシャリと叩いた。
 ゆっくりと、優奈さんの顎が男性器から離れていく。床に手をついて、肩で息をする少女の横顔が見えた。ふと、顔が上がる。私の方に視線が向けられた。苦しさのせいなのか、悲しさのせいなのか分からないけれど、眼は、涙で滲んでいる。こんな惨い仕打ちをされているのに、この少女の美しさは、どうだろう…。被虐美、なんて言葉が自然と頭に浮かんでしまう。私は、自身も肌を晒している恥ずかしさも忘れて、彼女の妖しい色香に当てられてしまった。
 少女が不意に、咳ごみ、えづきはじめた。生理的な拒絶反応を、無理やり抑え込むように、両手で自らの口元を、顎を押さえている。
「そうだ、賢い子だ。吐き出して、この絨毯を汚したりしたら、大変なことになるからなぁ。君の親父の会社にでも弁償の請求書を出さないといけないところだ、くくくくっ」
 優奈さんは必死で首を左右に振り立てている。
どういうことか、よく分からなかったけれど、この男は、何か卑劣な手段で、おそらく家族に関することで、こんな幼い女の子を、脅している。ちょうど私を陥れたのと同じように。許せない。
…という怒りの気持ちが湧きあがると同時に、何故か奇妙な親近感、仲間意識のようなものが芽生えてしまう。そして、この可哀そうな美少女に自身を重ね合わせて、うっとりとした気分にすらなっている自分に、私は当惑した。
「勝手に飲み込んでないだろうな?」
 優奈さんは小さく首を横に振ってから、口を縦に開いた。上顎と下顎の間を粘着質な白濁が糸を引く。
「よし。いいぞ。出してみろ」
 小さくて可憐な口元からドロリとした白い粘液が垂れさがり、お椀の形に丸まった両手の平に収まる。男の吐き出した欲望が、あとからあとから湧きだしてくる。こんなに、たくさん…。
「あの、社長。御来客が、ずいぶんお待ちですけど」
 秘書に促されると、橘社長は大きく息をついて、ズボンを引き上げた。毒気を抜き去った爽快感から、さきほど役員室で見せた威圧感は薄れて、妙に軽妙な雰囲気を漂わせていた。じゃあな、あとは頼んだ、というように片手を上げて、男は社長室を後にした。
 再び、私は視線を優奈さんの方に戻した。私は、その姿に目を疑った。
もう、自分を虐げるあの男はこの場にいない。それなのに…この少女は、一度は口から吐き出し、両手で受け止めた精液を、猫がミルクをすするように少しずつ舐めては飲み下していた。

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