在宅勤務(私にとっては疑似同棲生活、か)は、それから二週間ほど続いた。身体を重ねることができるのは、お昼休みと終業後だけ。だけど、それでよかった。家事をしながら、彼の横顔をぼんやり眺め、今夜はどんな風に責めてくれるんだろう、あるいは、今日は自分が少し大胆になってやろうか、などと考えているだけで、幸せだから。
午後五時。夕飯の支度も、だいたい出来た。後は、彼が仕事を終えるのを待つだけ。じれったいけど、至福の時間。
唐突に、インターホンが鳴った。彼はビデオ会議に集中しているのか、聞こえていないみたい。モニタを見ると、どうやら宅配屋さんのようだ。玄関に出て荷物を受け取った。
小包に張られたシールには、「衣類」とあった。添田さん、何を注文したんだろう。やけに軽いので、Tシャツかなにかだなと思ったけど、発送元のショップの名前にどこか見覚えがあった。これって、たしかランジェリーのブランドじゃ…。
鼓動が高鳴った。添田さん、もしかして私に、下着を?やっぱり、私の地味なショーツが物足りなかったのか…。そう思うと恥ずかしくて顔が赤くなってくる。
どんな下着を、選んでくれたんだろう…。わざわざ買ってくれるんだから、いつもの私のものとは、かなり違っているんだろう。きっと、セクシーなやつだ…。
勝手に開封するのは、良くないとは思うけど、気になって仕方ない。彼が仕事を終えるまで、多分二時間以上ある。とても、それまで待ちきれない。
罪悪感をぐっと押さえつけながら、私はそっと、小包を開梱した。さらにセロハンテープを剝がしながら、薄葉紙のベールを脱がせていく。中から出てきたのは、ブラでもショーツでもなかった。上品なライトパープルのレースの生地をⅤ字型に裁断した何か、だった。
「えっ…これ、どうやって着るの…」
思わず独り言が零れてしまう。私は、彼に気づかれないように、その布切れを持って浴室の方へコソコソと忍び込んだ。
その時は、知る由もなかったけど、それは「セクシーテディ」と呼ばれているものらしい。キャミソールとフレアパンティが一体となった下着の一種。ショップのウェブサイトにはそう説明されていた。
身に纏ってみる。股間から肩へ、薄手のレースがV字型に走っている。身体の中央は深く切れ込んで、おっぱいの谷間もおへそも丸見え。乳首だけは辛うじて隠れているけど、レースの下で輪郭が浮いている。
背中側の生地も前とシンメトリーな形でV字型に切れ込んでいて、脇腹の辺りの紐で前半身のそれと結ばれている。そしてそれはおそらく、ほどいてしまうこともできる…
鏡に背を向けて振り返ってみると、お尻の部分の食い込みが、痛々しい。よく見ると、身体の後ろ側の生地はV字というよりはY字に近い。肩から伸びた生地は腰骨の辺りで合流し、そこから一気に細く引き絞られ、縦一直線で私のお尻を二つに割っている。大事な部分だけはなんとか隠しているけど、お尻のお肉は、全て放り出されている…。
「添田さん、私にこんなのを…」
いくらなんでも、卑猥すぎるし、あまりにも下品だ。恥ずかしさに耐えられなくなって、脱いでしまおうと肩の部分に手をかけた瞬間、鏡の中の自分と目があった。
この姿を、彼がじっと見つめる様子が、脳裏に浮かんでくる。彼のズボンの前の辺りが張り出して、窮屈そうになる。彼と私との間には約三メートルの距離があり、彼が手を伸ばしても私の身体に触れることはできない。彼が、ボーっと、陶然とした様子で私を見つめながら、最後にはたまらなくなって、ポケットに突っ込んだ手が、モゾモゾと不自然に動きはじめる…。
そんな妄想の熱に浮かされて、私は気付いたらその破廉恥な下着を纏ったまま、彼の待つリビングルームへと、フラフラと彷徨い歩いていた。
リビングに足を踏み入れた瞬間、彼と目があった。大きく目を見開いたまま、顔が固まっている。
「あれ、添田主任?大丈夫ですか?声、聞こえてます?」
「…え、あっ!ああ、ちょっと回線が悪かったみたいだ。えっと、なんだったっけ?もう一回、言ってくれるかい?」
慌てる彼の姿が、愛おしすぎて、もっと見てみたくて、私はつい調子に乗りすぎてしまう。解いた髪を両手でかき上げ、そのまま頭の後ろで組んだ。ゆっくりと腰を左右に、あるいは前後に揺すってみた。この下着は胸を押さえつける機能なんてまるでないので、身体を揺すったり、跳ねたりしたらおっぱいがそのままブルん、ブルんと弾む。
彼は、なんとかビデオ会議に集中しようと頑張っているけど、チラ、チラってこっちの様子を覗き見ているのが、私には分かる。彼を邪魔したい、仕事どころじゃないほど、興奮させたい。私って、もう彼のアシスタント失格だな、完全に…
私は、ソファーに腰かけた。足をソファの上に乗せてしまい、M字型を作る。彼と私の間には、ラップトップに繋がれたモニタがあるけれど、それに遮られないようなアングルを見つけて、私は自分の股間を彼の方へ向けた。
彼は、何とかビデオ会議でチームのメンバーの報告に集中しようと、頑張っている。
一方で私の方はというと、もう辛抱ができなかった。仕事そっちのけで、私の身体に釘付けになる彼が、どうしても見たい。このイヤらしいV字型の頂点の部分に、スーッと、中指を添わせた。
クロッチ部分の下で、敏感な突起が既に自己主張を始めていた。布越しに触れるだけで、頭の天辺から爪先まで電流が走る。さすがに変な声が会議中に響いてしまうのはまずい。私は右手で自分を慰めながら、左手の平を口元に押し当てた。普段だったら、そういうことをするときは決まって目をつぶっているものだけど、今は彼の表情が見たい。じっとモニタの上端から覗いている彼の瞳を凝視しながら、私は中指の動きを少しずつ加速させていった。
「すまない、みんな。どうも今日は回線の調子が良くないらしい。続きはメールで報告しておいてくれるかい?不明点があれば、僕の方からまた来週声かけるから」
彼は、ついに会議を切り上げてしまった。ラップトップをパタリと閉じて、彼が立ち上がるのが目に入った。
来て、早く来て。視線で訴えかける私の方へ、彼はダッシュしてきた。彼の手が私の肩にかかる。私はソファから引き下ろされて、床に転がされた。彼の手が、私の両手首を床におしつけ、万歳の恰好を取らされる。いつになく乱暴な彼の様子に、私は少し怖くなった。
「いけない子だな。こんな悪戯をして」
彼の眼は笑っていなかった。
「…でも、添田さんだって、見たかったんでしょう、私がこれ、着ているのを」
彼は何も答えず、代わりにキスで私の口を塞いだ。口答えは認めない、というように、舌を乱暴に突きさされ、さらに舌を伝ってたくさん唾液を流し込まれる。彼が鼻息を荒くしているのを見て、恐ろしい反面、何故か誇らしい気分になってくる。
「…お仕置きするよ、いいね?」
「えっ、何をするんですか…?」
「今日は絶対途中で止めないから」
フローリングの床の上。彼は仰向けになった私の背中と床の間に左腕を通した。肘を折って、左の手がテディ越しに乳首を摘まむ。右側の乳首は、彼の唇が寄せられる。レースの生地の上から唇で吸い上げられる。生地の感触は、始めくすぐったかったけど、次第に妖しい疼きに変わった。
「摩耶、同時にされたら弱いだろ?こうやって」
「あ、あぅぅぅぅっ!」
彼は空いている右手で、私のクリトリスに襲い掛かった。薄布の下に添田さんの手が挿し込まれ、勃起したその部位を、ムギュ、ムギュっと摘まむと、つい情けない声が漏れてしまう。
「続けるよ。いいね」
両方の乳首と、クリトリス。三点同時に刺激されると私がいつも取り乱してしまうことを、彼はもうよく知っている。
私は、自分の身体の昂ぶりがどうしても怖い。この先に待ち受けているのが、いわゆる「イク」ということだとは、分かってる。それが、どれほど気持ちいいことなのかも、知識としては知ってる。でも、身体のコントロールを失うのが、どうしても怖くなって途中で彼に許しを請うのが常だった。
「もう、これくらいにして、挿入れてください」
そういうと、彼は優しく微笑んでそれに応じてくれたものだ。でも、今日はそうじゃないらしい。私が泣いて頼んでも、延々と刺激を続けるぞ、そう宣告されている。
気付けば、レースの生地は左右にずらされて、私の屹立した乳頭は露わになっている。中指の腹の部分で左胸のそれを弾いたり、細かな振動を加えたり。あるいは、右の胸全体を口に含んでキュウゥゥっと吸引しながら、口の中で舌先の往復ビンタを浴びせられたり。快感の外堀を埋められて、奥のほうからトロっとした蜜があふれ出すのが、触らなくても十分分かった。
「そろそろ、本気出すから」
彼は少し充血した目で、私の目を見ていった。彼の口が私の胸元を離れて、股間の方へと近づいていく。ああ、舐められるんだ、これから。一体、どんな風に?
彼は、身を乗り出して、自分の上半身の重みで、私の右足を押さえつけ、さらに左手で私の左足をグイっと外側に倒した。菱形を描くように割られた両脚が、イヤらしい期待を、否が応でも掻き立てる。彼が下着のクロッチ部分を掴んで、グイっと横にずらす。ヴァギナに彼の生暖かい鼻息が当たって、ゾクゾクしてくる。
彼の舌が、クリトリスをツン、と突くと、私は耐えきれなくて、左脚を閉じようとする。その瞬間。
パチンっ!
彼が私の腿を平手で叩いた。痛みはそれほどではなかったが、今日の彼の乱暴さに、私は少し動揺した。
「邪魔したら、お仕置きだよ」
彼の舌先が、私の硬直した突起をねちっこく責め立て続ける。
「こっから先、もっとすごいよ」
「えっ…添田さん、何を」
彼の中指が、私の中にヌルっと割り込んできた。すぐさま、膣の天井あたりの敏感な部分を探りあてると、そこを集中的にコリコリとスクラッチしてくる。
「ふふ、ここ、段々感じるようになってきただろ?」
添田さんと肌を交わすうちに、その部位の気持ちよさが、少しずつ分かるようになってきた。彼は、私の身体の変化を、はっきりと掴んでいる。それが恥ずかしいけれど、無性に嬉しい。
「ここと、ここ、同時にはまだしたことなかったよね?」
「だ、ダメ、そんな風に、したらぁっ!」
中指でその部位を、親指でクリトリスをギュウと押し込むようにされる。身体の中側と外側を挟み撃ちにされる。膣の奥から、ネットリとしたものが激しく分泌されてくる。
「もう、これぐらいで大丈夫ですから、そろそろ…」
いつもの癖で、私は口走った。今日の彼が、許してくれないことは分かりきっているのに。
「そろそろ舌の方が欲しくなったかい?」
彼の口の中に、クリトリスが強引に吸引される。さらに、グイグイと押しつぶすように舌で圧迫を加えられている。おまけに、舌の動きに呼応するように、「ク」の字に曲がった中指が膣襞を荒らしまわっている。同時にされるとすごい、っていうのは、これのことだったんだ…。
さらに添田さんは左腕を私の胸元へと伸ばした。手のひらを思いきり開いて、中指と親指で両方の乳首を弄んでくれる。
添田さんが、使える身体の機能を全部使って私に快感を与えてくれている。愛してる人が、こんなに頑張ってくれる。身体の快感と相俟って、私はもう何が何だか分からなくなって、涙を流していた。
「う、うぅぅ、そ、添田さん、すごいです。もう、変になるっ、おかしくなっちゃう…」
「見せてよ、おかしくなるところ、俺に」
「こ、怖いです、どうなっちゃうんですか、私…」
「さぁ、分からない。とにかく、今日は許さない。さぁ、もっかいやるぞ」
「あ、あぁぁぁっあああああん!」
再び彼の舌がクリトリスに襲い掛かってきた。膣の奥の方から込み上げてくる切迫感で、腰の辺りが、ブリッジをするように浮いてしまう。身体が宙に浮かぶような感覚に見舞われる。何か大きな力で引っ張りあげられているようだ。もう、恐怖は感じなかった。ただ、自分の身体を、それが望んでいる方に解き放つ。砂嵐の中に放り出されたような、そんな映像が瞼の裏に浮かぶ。そうか、これが、絶頂なのか…。
「ああ、今のは…」
「おめでとう。ついに殻を破ったね」
目を開けると、優しい添田さんが微笑んでいた。添田さんにぎゅっとハグしてもらいたくて、私は両手を広げて、彼を誘った。優しく抱きしめて、頭を撫でてくれる。そう思っていた。
「せっかく覚えたんだから、忘れないように、もう何回かしようね」
「え、ええっ!ま、またですか⁉」
「もう自分でタイミング、分かるよね?イクときは、必ず大きな声でイクって叫ぶこと。いいね?」
「は、はい…あ、でも、ほんとに、また、またするんですかっ…」
添田さんは、今度はクリトリスだけを責め上げた。
「外でイクのと、中でイクの、どっちが好きか、後で教えてね」
ああ、この人は、蛇口をひねるように容易く私を絶頂まで連れていける、しかもいろんな方法で。そんな自信が漲っている。さっきは舌で私を愛してくれた。今度、彼は下唇を使っている。下の歯を唇でコーティングしながら、顎を上下させてくる。唇越しに固い歯の感触がコリコリと私の突起を摩擦する。あっというまに、再び高みへと連れていかれた。
「ああ、また、またです、また、い、イキますぅぅぅぅっ!」
私がまだ息をぜぇぜぇと切らして、痙攣している間に、彼はもう次を仕掛けてきた。
「はい、摩耶は今、クリトリスでイったね。次は、こっち。Gスポットね」
聞きなれない変な言葉だったが、それが膣の上側のザラザラした襞が密集している部分を
指していることは、彼の指使いで分かった。指の腹でその部分を押し付けたり、擦り付けたりされると、もう身体が粉々に砕けそうなほどの衝撃が走った。二度絶頂して、ますます私の身体は刺激に対して脆くなってる。ほんの少しそこをトントンとされるだけでもおかしくなっちゃいそうなのに、彼の指使いは手加減がない。全身を流れる血が沸騰するように熱い。
「うぅぅ、添田さん、もう、これくらいに…」
「ダメ。俺を誘惑したんだから、これくらい耐えてもらうよ」
「なんで、そうなるんですかっ、そんなの、変です…、もう、狂っちゃうから止めて!」
「そうか、摩耶は、中の方がよっぽど好きなんだね。安心して、これから何回も何回もやってあげるから。頭がおかしくなるまでイカせてあげる」
「ダメです、お願い、お願いです!もう、悪いことはしませんから、許して、い、いぃいぃぃぃぃぃぃっ」
「許さない。ほら、イって楽になりなよ」
「ひ、ひぃっぃぃっぃぃ、い、いっ、きます…イク、イクぅっ…」
呼吸が止まり、全身が跳ね上がる。膣内への刺激で達する絶頂は、クリトリスのそれより強烈で、深くて、そして長く余韻が残る。放電しきった身体を優しく抱きしめてほしいのに、彼ときたら私の痙攣が収まる前からまた指責めを再開する。楽になりなよ、なんて、どの口が言うのだろう。
「い、イヤです、もう、本当に、壊れちゃうから、お願いです、少し、休ませて!悪戯したことは、謝りますから」
「ふふ、やっと素直になったね。じゃあ、入れさせてもらうよ」
彼は、戸棚からコンドームを取り出した。仁王立ちになったまま、信じられないほど反り返ったペニスに、ゴムを装着しようとしている。私は、咄嗟にその手を遮ってしまった。
「今日は…無しがいいです」
「えっ?」
「…私、今日ちゃんと準備してきました…」
彼とのこの生活が始まって二週目に入って以来、私は避妊薬を服用していた。彼は、いつもちゃんと着けてくれてたけど、もし万が一、彼が求めてきたら断りたくなかったから。でも、結局自分からおねだりすることになるとは思わなかったな…
彼の表情を見て、私は急に切なくなった。喜んでくれている、というよりは少し当惑したような顔をしている。
「私、ほんとにちゃんと飲んできてますから、安心してください。…ほんというと、添田さんの赤ちゃんなら、欲しいです、今すぐにでも…。でも、そういうやり方はしたくないですから。ただ、添田さんに触れたいだけなんです。信じて、く、ださい…う、うぅぅぅ」
嗚咽交じりの涙が溢れてきた。すると、彼はもうためらわずに私を正常位で抱いてくれた。涙の伝った頬に髪の毛が張り付いているのを、丁寧にかき分けくれる。頭を撫でて、頬に、そして唇にキスを浴びせてくれた。そうして、裸の彼が中に入ってきた。
燃えるように熱い塊を呑み込む。私の内部の構造はもう溶けたバターみたいになって、彼を迎える。
彼が優しく抜き差しをする様子を私はウットリと見ていた。彼のペニスを、直接私の愛液がこれでもかというほどコーティングを施しているのが目に入って、いいようのない高揚感で満たされた。
彼の抽送が、少しずつ速度を増してきた。そして、彼の狙いが少しずつ見えてきて、胸が騒ぐ。彼は、ペニスの雁首の部分で、私のGスポットを引っ掻くようにしているのが分かる。
「…そ、添田さんっ、さっきみたいなの、また、む、むぅぅぅん、またできますか?」
「なに、それ?どういうこと」
意味の通らないことを口走る私を見て、彼がニヤニヤしている。
「だ、だからっ、添田さんの、おチンチンで、イキたいんです…」
「うん、頑張ってみる。こうかな」
彼は、ソファの上のクッションを拾い上げ、床と私の腰と間に差し込んだ。膣の角度が微妙に変わって、彼の固い部分が一層生々しく感じられるようになった。
「ああ…すごい、こんなのって、むぅぅん信じられないです、添田さん…」
「イケそう?」
「ううっ、もう、もうイっちゃいそうです…」
「イク前にね、さっきの、もっかい言ってくれないかな」
「えっ、何をですか?」
「ほら、あの、赤ちゃんのこと…」
照れくさそうに言う彼の顔が目に入ってきた。愛おしさが込み上げてきて、私は両手両脚で彼の身体を羽交い絞めにした。
「…私、添田さんの赤ちゃん、欲しい。だから、たくさん、中に、私の中に出して!」
私の言葉に、彼も呼応するように、腰の動きが一層激しくなった。高速で摩擦されて、私は再び頂きに引き上げられた。
「もう、い、イク、イキます!」
「う、俺も出すよ、いいんだね?」
「はいっ!添田さんも、早く、早く来て、あ、ああああああっっ!」
彼のペニスがドク、ドクと私の中で愛を吐き出してくれている。
私はもう何も怖くない。ただ彼さえいれば、私は大丈夫。私の人生は、大丈夫なんだ。彼とお互いの身体の痙攣を寄せ合いながら、私は味わったことのないような安心感に包まれていた。
